★阿修羅♪ > 雑談専用31 > 702.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 保守主義について<Ddog版>1 投稿者 Ddog 日時 2008 年 6 月 12 日 03:00:44)
Ddogさん、こんにちは、レスをありがとうございます。
>政治には理想と現実に常にギャップが生じ、そのギャップに私は足をとられた結果、現実主義を残しつつ、理想のナショナリズム思想を求める為に、反米保守主義(ナショナリズム)と親米保守主義(対米従属主義)以外の保守主義の旗を消極的親米保守と自己規定したまでです。
当方、政治学のtermには馴染みが薄いのですが、とりあえずヘーゲル歴史哲学のコンテクストに準じるならば、[Conservative]を「保守的⇒現状維持」と、[Progressive]を「進歩的⇒革新」との解釈が成り立つのではないでしょうか。
確かに、戦後の日本において仮構としての「保守主義」が成立したと謂えないことはないと思います。しかし、親米とは対米従属のように外交的関係性(状態)を示していても、「保守的」を意味するものではないのではないか、また、「進歩的」であっても反米であることが決して珍しくはないことからも、同様のことが謂えると考えます。
「消極的な親米」とは米国べったりではなく一定の距離を保った関係と解釈できますが、現状の日本はどうでしょうか、或いは今後どうしたら対等な関係が生成することになるのでしょうか。対米従属主義の権化とも思しき岡崎久彦等とは違い、これまでの論調からもDdogさんはそうした方向を模索していると窺われますが、相変わらず手詰まりの様子と見受けられます。
>米国と日本が同盟国を結ぶ理由は、なにも中国戦争を想定したものではない。日本にしても、米国にしても、双方を仮想敵国とすることにより、より膨大な軍事予算を必要としてしまうことを回避する処置である側面を見逃してはならない。
第一、対中国戦争勃発の可能性分析のために必要な情報を独自に収集する能力を何時頃日本は獲得したのでしょうか。そして、戦後、米国を仮想敵国とするような政権が日本に生まれたことや、米国が日本を仮想敵国の筆頭に挙げたことがあるのでしょうか。つまり、軍事予算の設定や配分において日本が対米国イニシアチブ或いは自主性を有し得たか、大いに疑問があります。日本が米国のアジア戦略に組み込まれている大枠(現実)には戦後間もない頃から何ら変化がないのではないでしょうか。したがって、日本と米国が互いを仮想敵国にしなかった理由として「膨大な軍事予算の回避」を挙げることには少し無理があると思量します。
Auf Wiedersehen.