★阿修羅♪ > 雑談専用29 > 655.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
昨日は非常に有意義なNHKラジオニュースを聞いた。
出張で午後5時くらいからの帰宅移動だったのだが、どこかの企業コンサルティング会社の女性管理者が話をしていたのだが、非常に面白い話だった。
で、全ての諸悪の原因は「頭の固い、精神論タイプの古い管理者・経営者」との事だった。
日本では月60時間以上の残業が非常に多いらしい。これは世界でも異例で日本人は非常に勤勉ということであるが、では、生産性が高いか?というとむしろ低いというデータが出ているのだそうである。
考えてみれば、マラソンなどの長距離ランナーはペース配分を考えて走る。
最初に飛ばしすぎたランナーはどこかで失速してしまう。
恒常的に長時間過密労働をしているような職場環境では社員の能率は上がっていないのが当たり前なのである。
団塊の世代では「夫一人の賃金で4人程度の子育てまで出来た水準だった」らしいが「団塊ジュニアの世代では格差社会の象徴か、1.2人に落ち込んでいるらしい」
で、大家族時代だった頃は子育てに祖父・祖母の協力も得られたが、現在は核家族化が進み子育ては両親がすることが圧倒的に多いのだが、夫は「職場で長時間過密労働に耐えないと出世競争から脱落するので帰宅できない」
経済的にも環境的にも子育ては母一人に任される事になって、それがトラウマになり少子高齢化が進むのであるが、長時間過密労働をする夫は「能率の上がらない作業をマラソンのようにしているだけ」で健康を害し、メンタル被害も受けていく。
この解説者の夫もそうであるが、一般的に国家公務員等の公務員が一番遅れているのだそうであるが、ともかく「生活よりも職場を優先して残業をしている部下を見れば満足しているような精神論タイプの管理者・経営者がともかく多い」のだそうである。
公務員は楽だというイメージを持つ人が多いが、この解説者の夫も帰宅はほとんど午前様と言う事で、むしろ「中小零細の企業の方が、長時間過密労働の残業重視から方向転換をしていて、能率の上がる方法の模索をしているらしい」のだが、少子高齢化を改善するべきお膝元の公務員は未だに「残業していれば満足」という古い体質にドップリと浸かっているらしい。もっとも、全ての公務員がそうではなく、楽な部門もあるから一概には言えないが、小回りが効かない大企業の方に「精神論体質は根強い物がある」事は確からしい。
ブラック企業とは「古いタイプの頭の固い、非効率な長時間過密労働をしていれば満足というバカな管理者・経営陣」が作り出し。
それが、日本国を蝕んでいるのである。