★阿修羅♪ > アジア11 > 276.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: Re: Re:お答えします 投稿者 影の闇 日時 2008 年 5 月 08 日 23:05:39)
影の闇さんの論は、唯一見るに値するのだが、奇妙な点がある。論点も展開も異なるのだが結論は私の判断とよく似ている。
理由は、結局のところ国際関係論で、あるようで実は方法論不在の主観的な相対論だからだ。絶対性で構成された物象論的構造論ではない。それなら何故、個々の時事事象の結論は同じになるのか。
それは方法が優れているからではなく、個人的洞察力、センスが優れているからだ。だから、無才の士が真似をすると目も当てられない結果となる。
それなら、地政学的関係論と物象論的構造論の本質的違いは何か。
物象論的構造論は、体制の発生から終わりまでを全て射程に収める。したがって、政治主体の意思を超えた体制構造の限界が見えるために、未来の行き詰まりが分かる。
しかし、相対的関係論では世界経済体制の結末までは分からない。そのために、権力的意思を過大に評価してしまう。構造が決定するその限界が明確ではないからだ。結果として、善なる人なら終わり無き抵抗運動を志向することになる。
例えば、欧米支配の不可避的限界を明確にできない。関係力学ではどこまでも結論は出せないからだ。
以前会話したときも、私は彼の質問に答えたが、彼は結局、米戦略の力量の限界については答えてくれなかった。
(構造とは関係性を含まない物象性のみで構成された概念。)