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WTC『自重による崩壊』説は「飛んで火に入る夏の虫」
http://www.asyura2.com/07/war97/msg/634.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2007 年 10 月 31 日 20:46:31: SO0fHq1bYvRzo
 

(写真は「崩壊のフロント・ライン」)

WTC『自重による崩壊』説は「飛んで火に入る夏の虫」


この投稿は、私とDemianさんとの対話の延長ですが、WTC崩壊に関して重要なポイントと思われますので、新規投稿とします。

実際には次のDemianさんのご投稿から続きます。
http://www.asyura2.com/07/war97/msg/625.html
公式説は、まさにそのように主張しているのではないでしょうか


●まず、最初にはっきりさせておかねばならないことがあります。私が『WTCタワーの「水平崩壊」』と言う場合、必ず「 」をつけます。水平方向への建材(鉄骨、コンクリート等)の激しい移動は、基本的には、少なくとも65階前後(240〜250m)より下にあった主要なコアの骨組みは含みません。

今までにあきらかなように、第1ビルでも第2ビルでも、周囲のフロアー部分と外周の支柱群、コンクリートなどの建材が激しく水平および斜め方向に飛び去った後で、その場所よりも下のコア支柱群はバラバラになって下の方に向かって崩れ落ちました。そしてそれぞれのタワーの土台があった部分に(主要に壊れた地下の部分に)溜まりました。実際にタワーの周辺に幅広くコアのボックス・コラムが飛び散っている記録はありません。

崩れ落ちていく様子は第1ビルでは確認されていますが、第2ビルでは残念ながら下に向かって崩れている様子を映像で直接に観察することはできません。しかし、コア支柱の骨組みで多数の接続部分がすでに何らかの原因で破壊されていたことは第1ビルの様子であきらかです。そして、ちょうどかろうじて立っている高く積み上げられた積み木が下の方で起きたわずかなショックで崩れ落ちるように、下の方に向かって崩れたと思われます。(当然ですが、地下の土台部分は真っ先に破壊されていたはずです。これについては下記を参照してください。)
http://www.asyura2.com/0610/bd46/msg/444.html
WTC爆破解体レビュー(5)断末魔の告発:崩壊後も立ち続けたコア鉄柱群
http://www.asyura2.com/0610/bd46/msg/589.html
WTC爆破解体レビュー(7)解体の鍵を握るWTC地下基礎部分の全面破壊

少なくともおよそ250mより下のコア支柱群や地下の構造と、その他の部分(外周の支柱群、各階床のトラス、上層階のコア支柱、1つのタワーでおおよそ9万トンと思われるコンクリートを含む)の激しい水平移動は、原因はともかく、表面的に起こった現象としては別々のものです。

この点は再確認していただかねばなりません。


●さて、以下の点についてですが、
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>上階の落下によりビルが崩壊したと考えた場合、下の階が壊れるのと同程度に上の階も壊れてゆく
このように考える根拠は、作用反作用の法則です。間違っているでしょうか・・・?
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確かに二つの物体が接触した場合、同じ大きさの力が逆方向に働きます。ですから『下の階が壊れるのと同程度に上の階も壊れてゆく』ということは、もし「上の階」と「下の階」が力に対して同程度の支持力を発揮したとすれば、逆に『上の階が壊れなければ下の階も同様に壊れない』わけですね。ちがいますか?

一つ、次の写真をご覧ください。これは、ご記憶でしょうが、1995年の阪神淡路大震災のときのものです。
http://www.restoringearth.co.uk/education/science/geography/geohazards/earthquake/building_failure/p.JPG
http://www.restoringearth.co.uk/education/science/geography/geohazards/earthquake/building_failure/mf.JPG

これが本来の意味の「パンケーキ崩壊」なのですね。地震のエネルギーによって起こった力が、たまたまある階の能力を超えた場合、その階(複数もありうる)は上の重さでべシャリと潰されます。もちろんそれは垂直方向の運動を伴います。

で、『下の階が壊れるのと同程度に上の階も壊れて』、ビル全体が上から下まで破壊されたでしょうか? この地震で、ただの1件たりとも、そのような事実はありません。

今までにも申しましたように、「上の階」の「自重による崩壊」は100%間違いなく途中でストップします。
(参照)
http://asyura2.com/07/war97/msg/593.html
でもそれでは上層階は自重ですっかり崩壊したことになりますよ。

そうすると「下の階」の崩壊はどうなるのでしょうか?(だから、それを言い張る連中は、あたかもビル全体の鉄骨が熱でほとんど強度を失っていたかのようなトンデモを流布するわけです。デタラメでも広げないことには「自重による崩壊」は一発でそれこそ自己崩壊するのです。だから事実を指摘する者に「陰謀論者!」「反ユダヤ主義者!」というトンデモ呪文をぶつけて脅迫し黙らせるしか打つ手が無いわけです。)


●そもそも、「崩壊」「崩壊」と、「公式説」支持者は実に気楽に口にするのですが、崩壊のメカニズムはそんなに単純なものではありません。衝突一つとってみても、弾性衝突なのか非弾性衝突なのかによって消費されるエネルギーも時間も異なりますし、一つ一つの構造を変形させ、あるいは他と切り離し、鉄骨やコンクリートを破壊していくたびに、エネルギーは消費させられます。さらにそれでできた細かい破片に水平方向の大きな運動のベクトルを与えるわけです。NISTが大嘘をついた「エネルギーをほとんど消費しない崩壊」などは「異星人の超絶科学」のトンデモでしかありません。

まして、ニュートン以来の物理学の基本であり運動量保存則の範囲内で考える以上は、垂直方向にしか働かない重力(およびその反力)と、実際にWTCタワーで見られた水平方向あるいは斜め上方向の巨大な運動量のベクトルは、全く相容れないものです。一つの階が潰されるときの空気の動きや「ハズミ」などで、あのウインター・ガーデンに飛ばされた膨大な外周支柱群の運動が起こることなど、100%不可能です。第1ビルでも第2ビルでも、膨大な量の鉄骨が細かく断ち切られて百数十mも飛ばされています。

本格的に話し始めると大変な手間ですが、ゴードン・ロスによる次の研究が、その辺の話をかなり簡潔にまとめているでしょう。
http://gordonssite.tripod.com/id1.html
Momentum Transfer in WTC1

《自重による崩壊説は、下階の崩壊同様上階の崩壊も織り込み済みの仮説》だからこそ、実際の崩壊の様子を詳細に観察すれば、その虚構がいっぺんに明白になってしまうのです。これを「飛んで火に入る夏の虫」と言います。

Demianさん。「公式説」は、「上の階」の崩壊については一切口を閉ざしていますよ。NISTやFEMAとその周辺の科学者達はこの辺の事情を十分に知っています。だから自分達はあいまいにして黙り込み、後は、何も知らず知ろうともせず何の理解力も能力も無い手下のチンピラどもに勝手なことを言わせて、最終的には「陰謀論者!」と怒鳴らせて、反論の処理を任せているのです。そうして自分達は安全な場所で涼しい顔をしているわけです。このような学者・知識人たちこそ、真の意味の「人類の敵」なのです。

だから私は拙著『「WTCビル崩壊」の徹底究明』でこのような連中のことを「知的テロリスト」「言論テロリスト」と罵倒するのです。これは私の単なる「腹立ち紛れ」ではありません。


●今まで書いただけでもすでにこの「自重による崩壊説」は息の根を止められているのですが、亡霊となって出てこないように、駄目押しをしておきましょう。

次の第2ビルのビデオでよく分かることですが、
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9/11: NBC South Tower closeups(東側遠景:アップ+スロー、南東面アップ)
http://www.youtube.com/watch?v=xtpWu-XZ7kM
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私が「崩壊のフロント・ライン」と名付ける現象があります。実際に鋼材や多量のコンクリートの破片を吹き出している箇所よりもずいぶんと下の方から、ほぼ横1列になって粉塵が吹き出し始めるのが観察できます。それは、一つ一つの階の床と天井、おより外周支柱に挟まれた間から吹き出しています。中には同じ階でやや遅れて始まるものもありますし、あるいは先の方で単独に現れてくるものもあります。

次のビデオでも角度と方向を変えてそれを見ることができるでしょう。
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9/11: South Tower debris ejection(西側下から:南西〜北西面、通常+スロー+アップ、繰り返し、「フロント・ライン」と噴出)
http://www.youtube.com/watch?v=fGubez6wRwA
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次は第1ビルの例なのですが、次のビデオでは北側(北西側)の角付近をクローズアップしています。
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9/11: North Tower - northwest corner(北側角:アップ、通常+スロー、繰り返し)
http://www.youtube.com/watch?v=EZeaW4ybejs
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今までのビデオで「崩壊のフロント・ライン」が素早く下に向かって下がっていき、時には2〜3階分も飛ばした箇所に現れ、また単独で現れるような噴出も見られます。(途中でストップさせながら繰り返しご覧ください。)

さらに、次の第1ビルの映像をご覧ください。
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9/11: BBC North Tower(北東側:上層階から下へ、北西面の「フロント・ライン」、通常+アップ)
http://www.youtube.com/watch?v=Xo7t3XQ2PbM
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これは第1ビルの北東側から眺めたものですが、ビルの右側の部分に、北西側をむいた面が写っています。その奥の方、つまり西側の角付近で、この「崩壊のフロント・ライン」が大変な勢いで下がっていくのが確認できます。次の写真はその一瞬の姿です。
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http://www.asyura2.com/bigdata/up1/source/5415.jpg
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この部分の「崩壊のフロント・ライン」はなぜか他の部分よりもずいぶんと速く下がっていくのですが、その先端と、実際にビルの建材が横に向かって飛ばされている箇所とを比べてください。60〜80mの差はあるでしょう。

この写真では、その他の部分の「崩壊のフロント・ライン」は落ちていく物体に隠されているのですが、先ほどのビデオでもあきらかなように、その先端は実際にビルの建材が横に向かって飛ばされている箇所から、少なくとも数階分、20〜30m、あるいはそれ以上に下がった箇所にあります。

さてさて、この「崩壊のフロント・ライン」は「上の階の重力」によって起こっているものなのでしょうか?

もしそうだとすると、実に奇妙な話になりますね。

「上からの力」がこのような現象を起こしたとすると、「天井の崩壊」によって圧力を受けた空気によってしか説明不可能でしょう。では、どうして何階分か飛ばした下の箇所に現れることがあるのでしょうか。単独で現れることがあるのでしょうか。あるいは少し遅れて同じ勢いで吹き出すものがあるのでしょうか。一つのフロアーの上にある空気の量は限られており、いったんその階が潰されて出てしまうともうそこに空気はなくなります。

さらに、その「フロント・ライン」から実際にビルの建材が横に向かって飛ばされている箇所まで、数階〜十数階の開きがあります。つまりその間では「ビルはまだ立っている」状態です。決して「上から押しつぶされて」いないのです。では、その間でどうしてどんどんと噴出が激しくなるのか?ということですね。

一体全体、「上の階」からの力は、「フロント・ライン」と実際にビルの建材が横に向かって飛ばされている箇所までの、どの部分に作用しているのでしょうか? 

いかがですか? もう「作用・反作用の法則」もなにも、あったもんじゃないですね。私が「飛んで火に入る夏の虫」と言う意味がお分かりですか?


●爆破だけがこのような現象を説明できるでしょう。最初に非常に細かい粉塵などの小さな物体を激しい気流と共にガラスを突き破って外に押し出します。次にそれよりもやや質量の大きな大小のコンクリートや建材のかけら(犠牲者の遺体の一部を含む)を押し出します。そしてちぎられた大小の鋼材と大量のコンクリートのかけら吹き飛ばします。(鋼材を変形させたり断ち切ったり接続部分を引きちぎるのにはわずかに長く時間がかかります。)それぞれの破壊と噴出にはタイムラグがあります。

次のビデオでそのタイムラグをご確認ください。ビデオ下の時計で、約14秒が東側角部分と南東側面の崩壊の開始、その後に粉塵が広がり19秒〜20秒の場面で、「フロント・ライン」よりもずいぶん上から飛び出したバラバラにちぎれた鉄骨が落ちていくのが見えます。
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First tower collapse view from 6th avenue(北東路上から:東角崩壊開始アップ〜全体像)
http://www.youtube.com/watch?v=fMibXJjx_DE
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次の写真は第1ビルのものですが、これでもあきらかですね。赤い矢印で示される鋼材群はビルからすでに60mほど離れています。これらが飛び出したのはこのときの「フロント・ライン」よりもずっと上の方で、現時点で最も激しく「水平崩壊」が起こっているのはこの写真に写る「フロント・ライン」より数階〜十数階上の箇所です。先ほどのビデオとも比較してみてください。
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http://www.plaguepuppy.net/public_html/gallery/demo.jpg
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この「フロント・ライン」が下がっていく速度や、ビルの各部分で「フロント・ライン」の位置が異なったり時間的なずれが起こっていたり、またそれと大量の物体を横や斜め上に吹き飛ばした爆発との関係は、今後の爆破解体の技術的な問題点を解決するために、重大なヒントになっていくでしょう。

いずれにせよ、「飛行機の衝撃と火災と重力による崩壊」説に出る幕はありません。

Demianさんのご心配は理解できないことは無いのですが、「自重による崩壊」こそ、最も退けやすい、最も根拠の無いものなのですね。


●なお最後に、こうやって今まで私が示してきたようなビデオ映像は、いくつかの団体による粘り強い収集とスロー画面や拡大画面の製作、そしてその公開といった作業によっています。直接的にはYoutubeでどの団体がそのビデオを発表しているのかを見たら分かるのですが、このような映像資料が、今後の真相解明の作業に与える影響は大きいと思います。通常の速度や画面の大きさでは分かりにくい動きが非常に良く分かるようになります。そこから新しい発見が生まれます。

こういった具体的な努力が真相解明運動を支えていくことになるでしょう。「叫び声」で真相の解明はできません。

以上です。


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