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(回答先: パキスタン:死者数や戦闘状況などで食い違い ろう城(毎日新聞) 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 7 月 11 日 12:26:25)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20070711k0000m030095000c.html
【ニューデリー栗田慎一】パキスタンの首都イスラマバードで発生したモスク(イスラム礼拝所)ろう城事件を主導したラルマスジッド・モスク指導者ラシッド・ガジ師(43)は、事件1カ月前の5月末に同モスクで毎日新聞の会見に応じ、「原理主義という言葉は、米国がイスラムを敵視するために生み出したものだ」と強い口調で訴えた。国連機関に勤務経験があり、視野の広さと深い洞察力で知られたガジ師は、過激派対策としてラルマスジッド・モスクへの圧力を強める政府に失望感を隠さなかった。
ガジ師は、ろう城中に逮捕された同モスク最高指導者アブドゥル・アジズ師の実弟。大学卒業後、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に勤務し、遺跡にも造詣が深い。90年代後半に同モスクの最高指導者だった父が敵対勢力に殺害された後、兄を支える形で指導者の一人となった。パソコン操作に明るく、モスクのホームページを作って世界に「イスラムの窮状」を発信し続けた。
会見でガジ師は「われわれはタリバンでもないし、(国際テロ組織の)アルカイダとの関係もない。9・11(米同時多発テロ)の前も後も、イスラムに忠実に生きているだけだ」と語った。しかし、穏やかな口調が一変したのは、「同モスクが原理主義と呼ばれているが」と質問した時だった。「われわれは原理主義でも過激派でもない」と激高し、「9・11後のパキスタン政府の親米政策への転換が対立の原因で、われわれは何ら変わっていない」と主張した。
政府とモスクの間の溝は埋まらないのかと問うと、「それは国のシステムに問題がある限り無理だ」と語った。米国の経済制裁解除後に、パキスタンの経済が発展したことについて「一部の特権階級だけが恩恵を受けている」とし、「(国境付近での武装勢力掃討作戦で)多くの市民への犠牲を甘受しているのはその代償なのか」と憤った。年内に予定されている総選挙にも「悪い者も正直者も投票できる米国流民主主義はおかしい」と持論を展開した。
会見中、周囲には複数の神学生らが床に座り、熱心に耳を傾けていた。北部カシミールから来た神学生の一人、アブドゥル・カリルさん(18)は、「指導者の言葉はとても勉強になる。私も早く指導者のようになりたい」と屈託なく語った。
毎日新聞 2007年7月10日 21時08分 (最終更新時間 7月11日 0時18分)