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(回答先: ドイツの謝罪、鈴木節翁さんへ! 投稿者 いかりや爆 日時 2007 年 4 月 04 日 10:26:09)
はじめまして、友達からリンクをもらい興味深い内容だったので
投稿しようと思いました。僕はベルリン生まれ、育ちの日系人ですが、
ドイツ系ではなく、フランスと日本の出自を背負って育ちました。でも
二十年以上もドイツで生活しているので、同じくドイツ人で
あるともいえるともいます。
ドイツ人に対する日本人の評価が非常によいことは、その逆も
こちらにおいて同じことです。トルコ系やポーランド系に対して
よりも、圧倒的に日本人は歓迎される、でも僕が日本に訪れた時は
そのイメージがことごとく崩されたのと同じく、イメージはあくまでも
先入観でしかないのではないでしょうか。
ドイツの戦後処理が正しい、といわれる方が多数いると思います。
しかし、それはあくまでも政治と国政の為に有効であったために
政治家が利用した、嘘泣きのように僕には思えます。どこかの
政治記事でも読みましたが、覇権と国際政治の為にはドイツは
徹底的にナチ時代を清算する必要に迫られていたと思います。
というのは、ドイツは戦後周囲をあれだけ旧敵国に囲まれて
いて、将来の発展の為には被害を加えたヨーロッパ全土と
共存する必要がありました(しかし皆さん、ここでの話は
西独の話です。東独の現場についてどれだけ知っている方が
おられますか、ひどいものです)。まるで逆の話ですが
日本のようにアメリカの庇護にあり、餓鬼大将の
子分として生き延びられた日本には、戦後処理などどうでも
よいこと、ましてや日本人の文化性格から察するに、
謝罪するのであれば腹切をしろ、とでもいわんかのごとく
あやまることなど受け入れがたい、とでもいままでのばしのばし
にしてきたとおもいます 。
このドイツではナチ党員、ヒトラーはことごとく、ありもしない
理由をつけられて、脳梅毒、性病、ボーダーライン、倒錯、変態
同性愛者などの、まるで関係ないレッテルまでも張られて、どこまでも
気狂い、悪者として扱われています(これがフランスの教科書にあるのなら
りかいできますけどね)。とにかくナチはわるいものであり、そのため
にはありとあらゆる理由をつけて、正悪化するひつようがありました。
その逆に、日本の原爆と一緒で、ドレスデンの爆撃やベルリンの強姦
については、一応それなりに反応はありますが、それ以外のどれだけの
ドイツ市民が戦争の犠牲になったかということにもまるで触れていないし
アメリカとヨーロッパの教科書に書かれていることを鵜呑みして、
ドイツの敗戦はドイツ人にとってまるでよいことのように書かれています
(僕にもどうだかわかりませんが)。そして五月一日と八日のメーデー/終戦記念日
には、黒ずくめの左翼が町中を跋扈して、自分の国家を破壊することに
スローガンを掲げ、ロシア赤軍の横暴を正当なものとしてさけび 、
歩き続けます。それと同じく、機動隊に囲まれたネオナチのデモも
どういうわけか法律上保護されているのです。なにかおかしくありませんか。
第1未だにドイツ人である僕にですら、名前と出身、両親の出自、見かけの
上で差別がありますし、ナチナチというのであれば、終戦後、ニュルンベルグで
裁判にかけられ、または国外逃亡してモサドに拘束されて処刑された
ナチ幹部の数の数万倍以上のドイツ国民がナチだったわけです。
彼らはどこに消えたのでしょうか。ドイツの謝罪と保障は終わったのかも
しれません、しかし彼らの根本的精神にこそ、ナチズムの根元があったわけですから
これについての対処と改善、見直し、対話など、一番重要なことが
おこなわれていないのが、ドイツの現場です。謝れば、金を払えばよいのか、
俺はオマエの家族を強姦して拷問して殺した、今その謝罪をして、生涯賠償金を
払うから、仲良くしよう。それはまるで旧日本帝国軍の中枢に宿っていた
無責任と愚昧と怠惰にそれほど相違ないようにおもえるのは
ぼくだけでしょうか。なにが戦後補償で、なにが謝罪か。
それを見直すべきではないかと思います。