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(回答先: alexannderさん、貴重な情報ありがとう 投稿者 いかりや爆 日時 2007 年 4 月 05 日 10:10:41)
いかりや爆さん、Alexです。
お返事ありがとうございます。直接の反応があったこと、心強く思います。
ご質問の返答ですが、僕個人としては、日本のマスコミが特別悪いとは
思わず、むしろマスコミ自体、世界的な規模ですでに信頼できない情報元
として感じられます。ただ日本の場合、米経由というよりかは、むしろ
日本人の無意識的なアメリカに対する媚、理想化、崇拝のような、
口を悪くした言い方ですいませんが(ただこれは多分おおいに適切な
直接的な表現でしょう)、*カマをほられたまま*、の状態のようなきがします。
ですからアメリカの書くことがうそなはずがない、ということを権威的な
圧力のもと、まじめに信じているということでしょうか。
それに文化的な背景もあると思いますが、他人と違ったことを書きたがらない、
ということと、マスコミは事実のみをつたえなければならない、という
勘違いが存在しているのでは。人と違ったことを書けば、お前まちがっとるんでは、
と思われるし(群集心理)、だれだってトラブルは嫌だし、だまっていれば
金を稼げる机の上で、適当なことを流していればブン屋、ジャーナリスト、
の日本という印象です。ただこれはどこでも一緒だとも思います。
しかしアメリカだとかのすごいところは、そんな中でも誰かが危険を侵して
違うことを言おうとする(これはおおいに自己顕示欲のあらわれ、アメリカ
的ですね、ただそれだけではなくて、まじめなひとも多いと思います、
アメリカ人の正義感は使い方によっては素晴らしいと思います)。
また違った視点がマスコミの上で存在していれば、じゃあ事実はなんなのか、
ということで、人々が理論情報武装をし始める、ということにもつながりますし、
そのためにはテクニックが必要ですし、また各社の個性がでた記事を読む
面白さ、というものがあるでしょう。
ドイツにおける911ですが、世界的な*常識*とあまり変わらない見方です。
イスラム教徒イコール、テロリスト、ビンラディン主犯、です。
イラク派兵については、国際政治的良識と関係性を知っている人で
あれば、だれでも同じように慎重に行ったと思います。そのへんアメリカの
くびきよりも、新ロシア、またフランスとのEU双頭覇権、イギリスとの
距離間、ということはドイツの決定に有利な立場であったと思います。
最後にドイツのメディアですが、各社あるていど個性のある見方でやっています
が、根本的な面白さはかんじられませんし 、メディアを見ている限り、
この国はまだ根本的なナチ国家です。前にも書いたように、ナチズム自体の
追及よりも、ドイツ精神の根本問題に触れなければならないということです。
たとえば公的な政治キャンペーンで得票のために、移民系を間接的に
誹謗中傷し、排他を促すどでかい看板が旧東地域を主に立っていたり、
週刊紙に外国人のドイツ語の間違いに対する徹底的な批判が特集されたり、
いまだに連中はナチですよ。この国では直接的になにかをいいさえしなければ
公的になにをいっても、ナチを礼賛しようが、人種差別をしようが、
かまわないわけです。僕だってドイツ語の格を一つ間違えてしゃべれば
お前はしょせん外国人だろ、のひとことで終わりです。そうそう、ドイツの
メディアで一番はらだたしかったことがありました。毎年原爆記念日が
くると特集があるのですが、その最後にしめくくりとして書かれていたことば、
*しかし我々は、日本軍が行った殺戮の犠牲者を忘れてはならない*
アメリカ政府が悪いからアメリカ人殺してもかまわない,
という考え方です。バカげています。だったらドイツ人
いま何をすべきなのでしょうか。