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EUはどんな死刑も反対の立場。[nmw] フセイン死刑執行に各国の反応
http://www.asyura2.com/07/war87/msg/467.html
投稿者 秋吉悠加 日時 2006 年 12 月 31 日 08:02:40: ldiFanJt9l51o
 

(回答先: 倒れた英雄達に栄光あれ:フセインへ大統領への追悼(イズラエル・シャミール):全訳 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 12 月 31 日 04:23:09)

 
ブッシュの声明は
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2006/12/20061229-15.html
 「a fair trial公正な裁判」というのはもちろんジョークだ。とても法治国家
とは言えない裁判の様子はHuman Rights Watchのレポート
http://hrw.org/reports/2006/iraq1106/
で詳細に。
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米大統領「公正な裁判だった」 フセイン元大統領処刑

朝日2006年12月30日19時23分

 ブッシュ米大統領は29日、イラクのフセイン元大統領の死刑執行後、「処刑
は、彼が自分の残忍な政権の犠牲者に認めてこなかった公正な裁判の後に実施さ
れた。イラク国民が法による支配に基づく社会をつくろうという意思がなければ
不可能だった」と意義を強調する声明を発表した。

 声明はその一方で、「サダム・フセインに裁きをもたらしても、イラクでの暴
力は停止しない」と認め、「多くの困難な選択とさらなる犠牲が待っている」と
過度の楽観を戒めた。

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フセイン死刑執行:各国の反応は…

 米国と03年3月にイラクを攻撃した英国は「改めて死刑制度には反対の立場
を表明する」(外務次官)とコメントする一方、「イラク国民の(死刑執行の)
決定は尊重する」とも述べ、戦争の正当性と死刑反対を両立させたい難しい立場
を代弁した。

 イラク戦争に反対していたフランスは「死刑には断固反対する」との声明を出
し、「イラク国民の和解と団結を期待する。(死刑が)イラクの主権の完全な確
立と安定につながるべきだ」と強調した。ロシアも死刑に遺憾の意を示し、「軍
事・政治的情勢の悪化と民族・宗派間の緊張の増大をもたらすだろう」と警告し
た。

 フセイン政権時代のイラクと外交関係を深めたインドも「死刑を執行しないよ
う求めてきたのに残念。不幸な結果がイラクの復興を妨害しないよう望む」(ム
カジー外相)と求めた。中国は「イラク国内のことはイラク国民が決めるべきだ。
イラクが一日も早く安定し、発展することを希望する」(外務省の秦剛副報道局
長)との短いコメントを発表した。

 「賛成」の立場を表明したのはイスラエルとイラン。イスラエル外務省は「正
義が実行された」と歓迎。フセイン政権時代に戦火を交えたイランも「執行を尊
重する。イラク国民は勝利者だ」(外務省)としたが、「米国はこれを勝利とす
べきではない」とけん制。「今後短期だが治安は悪化するだろう」との見通しを
示した。

 ローマ法王庁(バチカン)のロンバルディ報道官はバチカン放送に、死刑執行
は「(イラクにおける)正義の再建につながらない」「復しゅう心を燃え上がら
せ、新たな暴力の種をまくことになるかもしれない」と懸念を示した。【ロンド
ン藤好陽太郎、モスクワ町田幸彦、ニューデリー西尾英之、北京・飯田和郎、エ
ルサレム前田英司、テヘラン春日孝之、ジュネーブ澤田克己】

毎日新聞 2006年12月30日 19時58分 (最終更新時間 12月30日 19時59分)

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<フセイン死刑執行>欧州の反応は複雑

12月30日20時1分配信 毎日新聞

 【ロンドン小松浩】フセイン元大統領の死刑執行に対する欧州側の反応は複雑
だ。欧州連合(EU)は死刑制度の廃止を加盟条件にしており、EUはいかなる
死刑にも反対の立場を崩せない。その一方で、国家再建途上にあるイラクの主権
を尊重すべきだとの声も強い。欧州は「死刑反対」の原則論を掲げて米国とは一
線を画しつつ、イラク当局への厳しい批判はできるだけ避けることでバランスを
取っている。

 06年後半のEU議長国フィンランドは元大統領に死刑判決が下された11月、
声明で「EUはあらゆる裁判、いかなる条件下の死刑にも反対している。フセイ
ン元大統領であっても死刑は執行すべきではない」と強調していた。これはEU
の共通認識を代弁したものであり、欧州は死刑執行にも同様の立場を示す。

 ただ、今回の死刑確定後の欧州主要国の反応には、イラク戦争への対応の違い
がからみ微妙な温度差も生じている。

 米国と最も親密な関係にある英国は、外務省報道官が「死刑反対の我々の立場
は不変だが、これは完全にイラク人が決める問題だ」と、異議や疑念ははさまな
かった。しかし親米ベルルスコーニ政権を破って政権の座についたイタリアのプ
ロディ首相は「イタリア政府も私個人も、どんな場合でも死刑には強く反対する」
と繰り返し表明。英国とは異なり、執行反対を明言した。

 英国に本拠を置くアムネスティ・インターナショナルなど国際人権団体は、政
治的思惑で進められた欠陥裁判として元大統領への死刑に反対しており、執行さ
れたことに大きな失望を示している。人権や人道主義を基盤の価値とする欧州で
は、多くの政府や政治指導者がそうした見解を共有する。

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