★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK43 > 486.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
補給要請を願い下げることが、テロ防止の道である
人間は嘘を重ねると次々と嘘を重ねていく存在であるらしい。嘘をつくことには快楽が含まれているのか(?) 人間の性癖なのか。もっとも、時には必要な嘘もあるのだが、許されない嘘もある。特に制度が生み出す嘘においてはである。海上自衛隊が次々に重ねてきた嘘が、メッキでも剥げるように明らかになっている。自衛隊のインド洋での給油などの補給活動についてである。頭かくして尻隠さずという子供だましみたいなことが行われてきたのだ。イラク戦争での米軍支援活動を行うためにアフガニスタンでの
テロ防止活動支援の名前が使われてきたのである。その実態を隠蔽するために、嘘の報告がなされ、それを政府や自衛隊は知らぬふりをしてきたのである。
「補給支援特措法」が提案され政治的焦点になっている今、次々に暴露されている事態を僕らはどう考えるのか。多分、政府や自衛隊の幹部は内心はこれは必要(?)な嘘であると思っているのであろう。アメリカ軍にとってはイラク戦争とアフガニスタンの戦争についてはさしたる差異の意識はないものと思われる。「不朽の自由作戦」と称されるブッシュ政権の「テロとの戦い」においては、イラク戦争とアフガニスタンの戦争は同一のものとみなされていると思える。こうしたアメリカ軍に協力しているのだから、
アフガニスタン戦争のための支援活動である給油などの補給活動がどのように使われるか政府や自衛隊の幹部が知らないはずはない。そんなことは考えられない。彼らは事態を知った上で国民に向けて隠蔽工作をやってきたのである。彼らはこれを軍事上の必要な嘘と思っていたに違いない。そう推察しても間違いはないと思える。
多分、これは政府や自衛隊がアメリカ軍に協力する上でやってきた常習的行為である。これは以前にも指摘したことだが、「沖縄への核兵器の持込についての密約」なるものも同じ行為であると推察される。必要な嘘として日本の政府や自衛隊がアメリカ軍との協力においてやってきたことに僕らは疑念を持ち、それに異議の申し立てをしなければならない。こうした嘘は自衛隊の退廃をもたらすであろうし、自衛隊員の中に政府や国民不信を助長するようになるかもしれない。なぜなら、自衛隊のこうして行為は政府が指示して行われたものとして考えるべきであるし、政府がそれに対する責任を取らないことはシビリアンコントロールに反することだからだ。非難と責任だけを背負わされる自衛隊は政府不信の意識を持つし、それは国民に対しる不信に転嫁されかねない。それは恐るべき結果だって生み出す。政府はこれを機会にアメリカ軍との協力関係としてこれまで取ってきた常習的、あるいは惰性的あり方を反省せよ。こうした方法の対する国民の疑念と異議が、アメリカ軍への補給行為に対する反対の声となっていることを心すべきである。「テロとの戦い」、「テロ防止」という目的が曖昧で、国民の支持も少ない今、アメリカ軍に補給要請を願い下げ、これまでの慣習的、惰性的行為を見直せ。それが安倍政権に「ノー」を言った国民の声に耳を傾けることである。日米関係が見直されることを怖れずにそこに踏み込め。それが国民の政府や自衛隊の嘘に対する反応であり、そこから出てくる要求である。 (文責 三上治)
「国会前座り込み・”徘徊”現場ニュース★」(9条改憲阻止の会)
2007年10月22日発行 六号
9条改憲阻止の会
TEL &FAX:03−3356−9932
E−mail:kyujokaikensoshi@utopia.ocn.ne.jp
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK43掲示板
フォローアップ: