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(回答先: 補給要請を願い下げることが、テロ防止の道である(三上治) 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 10 月 23 日 13:34:39)
「じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょうの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ……」という長くて奇妙な名前の話がある。落語の前座噺から広まったものである。ある男が生まれた男の子にめでたい名前をつけてほしいと和尚さんに頼んだら、めでたいことをいっぱい重ねてつけられた名前がこれである。僕は政府・与党が出してきた「補給支援特措法案」を見てこの話を思い出した。この第一条(目的)はやたらと文言が重ねられているのだ。「この法律は……、もつてわが国を含む国際社会の平和及び安全の確保に資することを目的とする」まで、句点のない文章が延々と続くのである。新聞の行にして74行(文字数にして810字前後)が句点のないまま続いているのだ。法曹界や官僚の世界ではこういうのがいい文章というのかも知れないが、国民的な争点となっている法案としては問題である。国民的な争点になっているのだから、分かりやすい文章にすべきである。これでは政府や官僚の小さな意地悪ではないか。この文章をさっと読んで分かる人は天才である。政府は法案を国会で通すことだけに腐心していて国民の理解を得るなんて眼中にないのだと思われても仕方あるまい。公的文書は漢文で、庶民には知らしめないとしてきた権力の伝統的な悪癖が顔を出しているのか。
この法案を見ていると政府・与党はテロ特新法(補給支援特措置法案)を国民に説明することを最初から放棄しているのだと疑いたくなる。この法案は国会での承認を省いているが、議員たちにさら説明することを放棄しているのではないか。こういう法律を臆面もなく提案してくる政府・与党の面々には怒りを感じるが、それを我慢して読むと「自衛隊による給油その他の支援活動が国際的なテロリズムの防止及び根絶のための国際社会の取組に貢献し」のあたりに趣旨がある。それならば聞きたいものである。国際的なテロリズムの防止及び根絶のための国際社会の取組とはなんだと。国際的なテロリズムというのははっきりしない曖昧なものである。あやふやなものである。曖昧で、あやふやだからこそ、あっという間に世界に広まったものだが、それを防止する国際社会の取組と称した所業(戦争)の矛盾が露呈し、アメリカの戦争の名分としても説明のつかないものになってきている。政府は国民のこうした目的についての疑念や疑問に答えるべきである。理解しがたい法案を作って逃げようとしないで、国民に向かって堂々と説明したらどうだ。
落語ではめでたい名前を付けてもらったのはいいが、名前が長すぎて井戸に落ちたとき助けられなかったという笑えない話になっている。官僚にこんな法律を作らせてために法案は成立しなかったという話になるのか。もっともそういう落ちなら僕らは歓迎するのだが。
10月20日(土)は新宿に結集を。14時大久保公園結集。デモの後、新宿駅周辺での街頭宣伝と演説会がある。10月21日(日)は京都の丸山公園で集会(13時開始)、その後デモ。(文責 三上治)
「国会前座り込み・”徘徊”現場ニュース★」(9条改憲阻止の会)
2007年10月22日発行 五号
9条改憲阻止の会
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E−mail:kyujokaikensoshi@utopia.ocn.ne.jp
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