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ジャーナリスト長井氏が日本に残した教訓;彼の死を無駄にしないとはどうすることか
http://www.asyura2.com/07/senkyo42/msg/627.html
投稿者 heart 日時 2007 年 9 月 29 日 17:15:57: QS3iy8SiOaheU
 

ミャンマーでジャーナリストの長井健司氏が国軍により殺害された。
「誰も行かないところに誰かが行かなねばならない」が長井氏の口癖だったという。

今ミャンマーで起きている一般市民の殺戮は、軍隊が政府と結びつくことで起き得る最悪の事態だと私は見ている。
長井氏は、政府と一体化した軍隊の危険性を身をもって提示してくれた。

日本では自衛隊は既に政府と一体化している。
自衛隊の海外派遣とは軍隊の政治利用である。
自衛隊は政府と一体化して、反政府的言動を敵視し、監視している。
(⇒「戦争からの教訓:軍隊は国民を守らない。国家を守る。 ⇒ 自衛隊が国民を監視していた。」http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10035886249.html

長井氏の死を本当に無駄にしたくないのなら、自衛隊という、平和主義に反する違憲の存在を解消させ、非武装・中立の立場から国際平和に貢献する道を日本は選ぶべきである。
ミャンマーに対しては、民意を受け入れて軍政を解き、非武装国家を作るよう圧力をかけていくべきである。

この事件を否定的に報じながら、あるいは遺憾の意を表明しながら、この後自衛隊の海外派遣を後押しするような言動をする者がいるとしたら、恥を知るべきである。

「政府はミャンマー軍事政権に真相解明と再発防止の徹底、そして謝罪を強く求めるべきだ。」
といった論評もあるが、こうした対症療法的かつ、日本人さえ、あるいはジャーナリストさえ殺されなければいいと言わんばかりの意見には賛同できない。
求めるべきは抜本的な治療つまり軍隊の政治からの撤退であり、武装解除であり、さらには国民の生活の向上に資する政治の再開である。

長井氏の生き方に心からの敬意を表するとともに、ご冥福をお祈りいたします。

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≪ネットからの関連記事≫

http://www.ehime-np.co.jp/rensai/chijiku/ren018200709291964.html【愛媛新聞】より転載。

9月29日(土)
ジャーナリストの死

 パリに本部のある「国境なき記者団」が先月イラク戦争開戦以来、メディア関係者の死者が200人になったと発表した。3年前に武装集団に殺害された橋田信介さんら2人の惨劇がよみがえる▲
 紛争地域にジャーナリストありだが、ミャンマーの反政府デモで県人の映像ジャーナリストが殺害されるとは思ってもみなかった。今治市出身の長井健司さん。両親の無念を思えば、軍事政権の蛮行に怒りがこみ上げる▲
 長井さんは持ち前の行動力で中東やアジアを飛び回った。今回も東京の通信社との契約でタイのバンコクからミャンマー最大の都市ヤンゴンに入っていた。「誰も行かないところには誰かが行かなければならない」。その一心だったに違いない▲
 「穏やかで優しいが、正義感は強く真っすぐな人。単なる紛争取材ではなく、人権に敏感だった」。ともに戦火をくぐった仲間は、そう評する。国民の人権を踏みにじり、武力で弾圧する軍政のありのままを伝えたい―。危険を承知でデモの最前線に向かったのだろう▲
 軍政当局はここ数日、メディアの取り締まりを強めていた。外国人宿泊客の多いホテルでは当局者が部屋に入って身元確認をしていた。治安部隊は長井さんを知っていて狙い撃ちしたのではないか。そう思えてならない▲
 長井さんの死を無駄にしたくない。政府はミャンマー軍事政権に真相解明と再発防止の徹底、そして謝罪を強く求めるべきだ。ミャンマーの民主化に向けて、長井さんが命をかけて撮った映像が見たい。

http://www.j-cast.com/tv/2007/09/28011745.html【J-Castニュース】より転載。

2007/9/28
スーパーモーニング
ジャーナリスト、ミャンマーで死す「彼らの映像があるから報道できる」

「命あってのものだね」と正規社員は行きたがらず、会社も行かせたくない国際紛争地。その紛争地、軍事政権下のミャンマー(ビルマ)でAPF通信社の契約社員、長井健司さん(50)が銃で撃たれなくなった。

「気をつけて」という以外に言いようがない

今朝の『スパモニ』トップニュースは、紛争地取材に活躍した長井さんの生きざまにスポットを当てた。

長井さんが亡くなった9月27日夜のヤンゴン市内に様子について、電話取材に出た同市に住む日本人は「最初、治安当局は空に向けて銃を撃っていると思っていた。ところが、デモの参加者が一斉に逃げ始めたので、水平撃ちを始めたなと気づいた」。この時、長井さんは撃たれ、弾が心臓を貫通。即死状態だったとみられている。

死亡の知らせを聞いたAPF通信社の山路徹代表は、長井さんの人となりを「彼は優しい人だった。誰も行かないような紛争地にも誰かが行かないと、と怒りを持って現地に向かう人だった」。

また、イスラエルで一緒に取材した経験のある国際ジャーナリスト、浅井久仁臣氏も「民衆が圧迫を受けているところへ進んで入っていく人で、目線が本当に優しい人だった」。

命を賭したフリーのジャーナリストに、類型的なありきたりのコメントをいっても空虚さが残るだけだ。

元読売新聞社会部記者の大谷昭宏に代表してもらおう。「私たちがこうしてスタジオで報道できるのも、こうした人たちが撮った映像があるから。私たちは、その彼らが紛争の現場に入る時は"気を付けて"という以外に言いようがないのですよ」。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=91515&servcode=100§code=120【中央日報】より転載。

2007.09.29 10:47:16
<取材日記>「誰も行かないところに誰かが行かなければ」

彼は最後までカメラを放さなかった。銃弾が心臓を貫通し流血したが、彼の手はビデオカメラをしっかりと握っていた。苦痛の表情をしながらも、ありったけの力で頭を上げた。そして鎮圧軍から逃げるデモ隊の姿を撮ろうとした。しかしその1〜2秒後、カメラを握っていた右手の力が抜けた。目を閉じる最後の瞬間まで彼は真の記者だった。

27日、ミャンマーの旧首都ヤンゴンの都心で治安部隊とデモ隊の衝突現場を取材しているところ、銃弾を受けて死亡した日本人記者、長井健司さん(50)だ。現場報道番組を制作する日本のニュースプロダクションAPF(Asia Press Front)の契約記者だった長井さんは全世界の紛争地域を取材してきたベテラン記者だった。

03年にはイラクのバグダッドから生きた記事を送稿した。 05年にはヨルダンのアンマンから同時多発テロ現場を飛び回った。またパレスチナ・アフガニスタンなど紛争と戦争の現場に危険覚悟で飛び込んだ。 それでメディア界は彼を‘戦場のジャーナリスト’と呼んでいた。

今回のミャンマー取材も本人が手をあげた。タイ・バンコクで取材中、ミャンマー情勢が緊迫すると、会社に電話をかけ、「この民主化運動がどう展開するか直接取材したい」と志願したのだ。一線記者として決して若くないが、彼は25日、ミャンマーに入って現場を回った。

彼は不義に対する憤りだけでなく、温かい心も忘れなかった。 戦争と紛争の現場で接した子供たちのためにも活動した。03年4月、先天性障害のため日本で手術を受けたイラクの少年(12)がいたが、帰国した後も少年が必要とする紙おむつを現地に届ける奉仕活動を行ってきた。

彼は事故前日の26日、深夜のニュースで、電話で現場の雰囲気を伝えながら「明日(27日)は何か起こりそうな不安感が漂っている」と報道した。 不吉な予感の通り、彼は27日、愛する取材の現場で息を引き取った。

彼は生前、「なぜ危険なところに行くのか」という質問に対し、口癖のように「誰も行かないところに誰かが行かなければ」と話していた。 同僚記者として尊敬すると同時に、自らを恥ずかしく思う。

金玄基(キム・ヒョンギ)東京特派員

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