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実家に10年間で9000万円 赤城事務所経費 農相は架空否定
【中日新聞】2007年7月8日 朝刊
◆妻親族宅も年100万円
赤城徳彦農相(衆院茨城1区)の政治団体「赤城徳彦後援会」が、茨城県内の両親の自宅を主たる事務所として県選挙管理委員会に届け、二〇〇五年までの十年間に計約九千四十五万円の経常経費を計上していたことが七日、政治資金収支報告書から分かった。代表者の元茨城県議は「勝手に代表にされた。事務所の実体はない」と証言しており、不自然な支出ぶりが浮き彫りとなった。
赤城農相は同日、記者団の取材に応じ「付け替えとか架空のものの計上はない」と説明した。
政治資金収支報告書によると、十年間の経常経費の内訳は人件費が六割近くを占め、約五千三百五十三万円を計上。続いて、事務所費約千六百三十一万円▽備品・消耗品費約千二百六十六万円▽光熱水費約七百九十四万円−の順だった。
年ごとの経費の額の変動幅が大きいのが、同団体の支出の特徴。経常経費が一九九八年以降、四年連続で一千万円台を計上しているのに、〇四、〇五年は二百万円台と大幅に落ち込んでいた。
家賃などに相当する事務所費は一般に変動幅が小さいとされるが、同団体では、〇三年に約三百五十七万円を計上する一方、〇五年にはわずか約四十万円となっており、不自然さが目立つ。
赤城農相は記者団への説明で、事務所費について「実家なので家賃は払っていない。事務所費は電話代や切手代、事務機器のリース料などを積み上げた額」と語った。多額に上る人件費についても「常駐スタッフはいないが、忙しいときはアルバイトなどを雇っている」としている。
収支報告書に代表と記載されている元茨城県議の男性は同日、「(事務所としては)今は使用していないはず」と語り、事務所の活動実態がなかったことを証言した。
一方、東京都世田谷区にある赤城農相の妻の親族宅が所在地の政治団体「徳政会」も、〇五年までの十年間に毎年百万円以上、計約千五百万円の経常経費を計上していることが、総務相届け出の収支報告書で分かった。
同団体の代表者は「十年ぐらい前に、私の父から引き継いだ。赤城農相の妻はめい。私は(代表として)名前を貸しているだけで、支出は分からない」と話している。
◇
事務所費をめぐっては、佐田玄一郎前行政改革担当相の政治団体が架空事務所費を計上していたことが発覚し、昨年十二月に辞任。松岡利勝前農相も不透明な光熱水費について国会で追及されていた。赤城農相は自殺した松岡前農相の後任として六月に就任した。
◆首相進退問題化を否定
安倍晋三首相は七日夜、赤城徳彦農相の政治団体に不明朗な事務所費の支出があった問題で、野党側から辞任要求が出ていることについて「そういう問題ではない」と述べ、進退問題への発展を否定した。
ただ、二十九日の参院選を前にして、早期決着を図るべきだとの意見が与党内にくすぶっている。国民の批判が高まれば、与党内から辞任要求が出てくる可能性もあり、予断は許さない情勢だ。
首相は「(佐田前行革担当相の例とは)違う」と明言。不適切な点はなかったとの見方を示した。さらに、「赤城氏はしっかりと説明をしたと聞いている」と述べて、発覚後の対応にも問題はなかったとの考えを示した。
首相公邸前で記者団の質問に答えた。
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2007070802030505.html
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