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都知事選雑感:浅野を担ぎ出したのが間違いの元
http://www.asyura2.com/07/senkyo33/msg/172.html
投稿者 heart 日時 2007 年 4 月 09 日 04:02:30: QS3iy8SiOaheU
 

石原が三選してしまった。
石原のファシズム教育や都政の私物化、差別発言などに関する情報があまりマスコミで取り上げられなかったせいもあるのかもしれない。
私も、石原の何が問題なのかを伝える努力が足りなかったかもしれない。
浅野支持者らのあまりの軽薄さ(つまり、浅野がベストとは思わないくせに、石原が倒せればそれでいいと考え、浅野マンセーに走る行為)の方に危機感を覚えてしまったり、また、浅野を少し批判したことで浅野支持者の一部から不当なレッテルを貼られたりしたものだから、浅野の方に意識が行きすぎた。

それにしても、石原都政の実態及び石原の差別発言等を知っていながら石原を支持している人ははっきり言って救いようがない。
自分さえよければの考えで生きている人が東京は多いのかもしれない。
忙しくて考える暇がないのか、そもそも興味を持とうという気がないからなのかは知らないが。


浅野の票が、マスゴミの反都民的「努力」にもかかわらずイマイチ伸びなかったようだが、そんなことになるのではないかと思っていた。マスゴミや阿修羅を見ていても、浅野の何がそんなにいいのかが伝わってきた試しがないし、浅野が有事法制に賛成していた(http://lin-fc3.dyndns.org/top/cgi/archives/2007/04/post_65.html)、ということからも象徴的にわかるように、問題点の方が目立った。

また、先日、街頭で浅野支持を呼びかけている50〜60代くらいの人たち(確か勝手連)がいたのだが、そのうちの一人に私が、「このパンフレットには日の丸・君が代強制について何も書いていないが、浅野で大丈夫なのか」と聞いたところ、「このパンフレットには書いていないだけです・・・まずは石原を引きずり落とすことが先決です」とか言っていた。石原を引き摺り下ろすのは結構だが、浅野のここがいい、とかを言わずに石原打倒しか言えない支持者もどうかと思った。はっきり言って無責任極まりない。
「もし浅野が知事になったらちゃんと最後まで責任をもって日の君強制をやめるよう圧力をかけてくださいよ」、と言ったら、「もちろんです。貴方も頑張ってください。ともに頑張りましょう!」とか言われたが、正直言って、浅野支持者とは一緒に頑張りたくないと思った。
阿修羅で受けた浅野支持者のイメージが悪すぎるのだ、とにかく。
浅野の応援団を見て不快感いっぱいになったくらいだ。

この団体の一人は、挙句の果てには、(浅野のシンボルカラーだったらしい)青いものをお家に帰ったら外に掲げてください、とか言っていた。まさに浅野ファシズムだと思った。浅野自身がそれを望んでいるかは別としても、都民自身が、ファシズムを招来しようとしていると思った。
私は石原ファシズムも反石原ファシズムもごめんだ。

石原都政を変えてくれるから浅野さんだとかいうことをしきりに強調する応援演説をしている人もいたが、「反石原」ということしか言えないような候補者(浅野自身はそれ以上を語っていたのかもしれないが、支援者らは語っていなかった)を支持したいと思う都民がどれだけいるだろうか。浅野を支持する人たち自身にも自信がなかったから反石原しか声高に叫べなかったのではないか。私はそう思う。


その後吉田万三への支援を呼びかけている若者らを見た時は思わず近寄っていってしまった。少し話をしたのだが、彼らは石原と浅野と吉田の政策の一部を取り上げて比較・評価してくれるなど、目標を、石原打倒というよりは獲得すべき政策に置いているように思われ、好感が持てた。


はっきり言って、反石原かつ反共産党の人たちは、そもそも浅野を担ぎ出すべきではなかったし、浅野支持を呼びかける戦略も、間違っていたと思う。
そもそもなぜ浅野だったのか。周りの人に聞いても、政策では吉田氏が一番いいと言う人が多かった。政策で最初から負けていて、かつ、勝手連などといういかにも責任感が不要そうな団体の援助を頼むような人物、私だったら責任をもって応援することなどできないから、「ハートに火をつけ」たいなどとはそもそも思わない。

吉田氏よりいいと断言できないような人たちが浅野の支持者になり、反石原ということ以外は何も言わない、言えないというような状態で浅野支持を訴えかけたところで、浅野を支持しようと考える者などそうそう出はしないだろう。
立候補した時点で、浅野にとって石原は敵になっているのだ。石原の政策に共鳴していようが何しようが、相手候補を批判することは選挙に勝つための当然の手段にすぎない。
「反石原」などというのは言わずもがなのことなのだ。
それを声高に叫び、共産党批判しか展開できなかった浅野支持者たちは、石原三選の原因には自分たちの戦略が間違っていた側面があったことも考えるべきだと思う。

今度また何かの選挙の時に誰かの「ハートに火をつける」なら、自信をもってその人の政策を人に薦められるような人を選ばなければダメだ。
それせずして、反論できないからと浅野批判そのものを封じ込めようとしたり、共産党批判に問題を転化させたりするようでは、ロクな候補でないからあまり深く突っ込まれたくないということなのかな、と有権者に思われても仕方がないだろうし、実際そういうことなのだろう。


いずれにせよ、あの石原(石原の人間観【斎藤貴男】←障害者、おばあさんに生きる価値なし?!
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10025032395.html)にこれ以上知事を務めてほしいと考える都民が大勢いたということが私には信じられない。人間性まで疑ってしまう。

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