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(回答先: <9条改憲>保守層からも危惧の声/どう組織するかが重要課題 投稿者 gataro 日時 2007 年 6 月 04 日 12:09:42)
http://sky.ap.teacup.com/takitaro/456.html から転載。
2007/5/25
我、自衛隊を愛す故に、憲法9条を守る―防衛省元幹部3人の志
小池 清彦 (著) 、157ページ、¥1,470
出版社: かもがわ出版 (2007/02)
うん、この本良い!!
九条改憲のことを考えるに必須です。
かもがわ出版って、名うての左翼出版社なんですが、
よくぞ、本来のその傾向経営とは異なる本を出してくれた、と思う。
九条改憲について、現在のところ賛成の人も、反対の人も、必読でしょう。
・元防衛研究所長小池清彦氏
・元防衛庁人事局長竹岡勝美氏
・元防衛政務次官・郵政大臣箕輪登氏
の発言、文書、法廷記録などです。
実は、昭和40年代の自民党の安全保障体制についての政策そのものなんです。
いま大切なことは、
今次の九条改憲は、「専守防衛」のためではなく米国からの要請による「海外派兵」のためのもの
だという指摘です。それをもっともっと言うべきです。
実際そうなのであり、その点の理解を広めなければ九条改憲は止められないです。小林よしのりさんが、このことに気づかれて、今次の九条改憲には反対するとしたこと、大変敬服しています。
創意工夫に彩れ、信じがたいほどに自律している各所の「九条の会」において、その重さに気づかなければ、9条は改憲されてしまうだろう、と心配。
「九条を世界遺産に」とか「理想を絶やしてはいけない」との言い方は、
なんかなあ、逃げの議論であり、
分からないうちに改憲してしまおうというのとは逆方向ですが、
同じくの国民を馬鹿にした話し方だなぁ、と思っています。
九条は、その文字通りであればとっくに守られていない、
9条2項に、GHQ案に対して、芦田修正「前項の目的を達するために」を入れたことにより、侵略戦争以外の最低限の軍備は可能と読むようにしてのみ、自衛隊は合憲とされてきたのです。(追加−9条1項は自民党の改憲案でもそのままです。それは第2次世界大戦を止められなかったパリ不戦条約に由来するのが9条1項であり、それは「国権の発動たる戦争」つまり侵略戦争をとめるだけだとされているからです。しかし、ナチスも日本軍も自存自衛の為として戦争をはじめたのです)
だが、9条2項に「前項の目的を達するために」とあることから、自衛戦争は可能としたのが、昭和40年代の自民党、最高裁。
(うーん、その後だったか、昔の首相鈴木善幸さん?は「日本はハリネズミにはなるが、トラやライオンにはならない」と言った。)
しかし、素直に読む限り、9条は守られていない。
自衛隊も米軍も、あまり見ないところの方は実感しないだろうけれど、日々米海軍と自衛隊機の爆音に悩む、神奈川県大和市の住民は、そう感じる。
だから、憲法九条やまとの会では、「九条を守ろう」とは言わない。
そのメッセージは、あくまで
「九条改憲に反対−海外派兵をさせるためのものだから」
です。自衛隊員も賛同者になってくれるよう求めています。
草々−九条問題では、もちろん真実自衛のための戦争は可能だと思うので、
昭和40年代の自民党の思想にある滝本です、と自己紹介している者より。
(このあたりのことでパトリオットミサイルについての考え方は通例とは異なるかと。一方で、空中空油機やその訓練はあまりに侵略的なことです。)