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日本共産党兵庫県委員会が発行する「兵庫民報」(6月3日付)が、兵庫県の保守層から9条改憲を危惧する声があがっている、と報じている。
故箕輪登氏らが、「我、自衛隊を愛す故に、憲法9条を守る―防衛省元幹部3人の志」を京都の「かもがわ出版」から出版し、そうした保守派からの9条改憲に対する危惧を表明していることなどと合わせ、注目すべき動きである。またこうした9条死守の保守層の声をどう組織していくかが、護憲運動にとって今後の大きな課題である。
電子版がないので紙面から直接転載する。
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改憲路線は
「美しい日本」ではない
貝原元知事ら保守層も危倶の声
安倍首相は、任期中の憲法「改正」を公約し、参議院選の争点として打ち出そうとしていますが、こうした動きに対し、県下の保守層からも危慎の声があがっています。
武力よりも生活、
福祉、環境などを
貝原元知事
貝原俊民元知事は、ことし一月二十九日付「兵庫ジャーナル」の連載記事「刻を説く」で、安倍首相の「美しい日本」をめざすことは「正道」だとしながらも、改憲をめざす路線については「それは真の『美しい日本』への道ではないのではないか」と述べています。
その理由として貝原氏は、国際社会で「超大国アメリカのパワーポリテックスは出口のない迷路で立ち往生している」と指摘。「生活、福祉、医療、環境、防災などのソフトパワーに磨きをかけ、武力や経済カといったハードパワーを競って抗争する西欧先進国とは違った行き方がある」と国際社会に知らしめるべきだと主張しています。
9条死守は
日本の歴史的使命
元市島町議会議長
「丹波新聞」五月三日付の投稿欄「自由の声」には、元市島町議会議長の木下政夫氏(71)が一文を寄せ、「押し付け憲法」論を批判しています。
木下氏は、アジアで二千万人、国内でも三百十万人の命を奪い、生きのびた人も大きな傷をうけた第二次世界大戦の反省から、「当時、国民は「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国にむかって剣をあげず、もはや戦うことを学ばない」という思いに至ったのではなかったか」と指摘。「希望の光として仰がれている日本国憲法九条を少しでも変えてはならない。九条を死守することこそ、日本国の世界史的使命である」と訴えています。
なお、この木下氏の投稿は二月、同欄の投稿で、元氷上町長の十倉昭三氏が「きな臭いにおいの漂った昭和初期に似てきた」と警告を発したのを受けて書かれたものです。