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(回答先: <転載>私の「戦中・終戦直後史」 投稿者 如往 日時 2007 年 4 月 14 日 07:06:04)
マガジン9条 半藤一利さんに聞いた その2 2007年3月21日 http://www.magazine9.jp/interv/hando/hando_2.html
<「改憲が必要な理由」の一つとして、安倍首相は「自主憲法の制定」という言葉を繰り返します。現在の日本国憲法は、果たして本当に「GHQの押し付け」だったのか。『昭和史』の中にも登場する、その成立過程の事実をお聞きしました。>
(◆:半藤氏,<>:編集部)《以下抜粋》
<改憲論者のほとんどの人たちが、現憲法はアメリカの押し付け憲法だ、と言いますね。でも、今のお話を伺っていると、ある意味で日本国憲法は日本とアメリカの合作であるとも考えられますね。>
◆そうです。マッカーサーが「憲法は天皇陛下と私の合作だ」「天皇陛下がいなければこの憲法はありえなかった」というぐらいに合作なんですよ。
<『憲法九条を世界遺産に』(集英社新書)の中で、太田光さんと中沢新一さんがしきりに「戦争はもう絶対にしたくないという日本人の感情と、理想主義に燃えたGHQの若いアメリカ人との奇跡の合作だった」と言っています。>
◆その通り。まったくそれでいいんです。そしてその上に、戦争の悲惨さや残酷さをよーく分かっているマッカーサーと天皇の合作なんです。天皇は本当に戦争嫌いな人です。天皇には、ひどいことをしてしまった、という想いがあったと思うんです。マッカーサーも軍人ですから戦争になると燃えちゃうんですが、平時にはすごいインテリなんですね。だから、この二人の合作という言い方もできるんです。
<ではやはり、押し付け憲法論はおかしいと。>
◆そういう言い方をするなら、戦後日本のあらゆるものがアメリカの押し付けですよ。先ほどお話した「5大改革」すべてが押し付けです。じゃあ、それらを全部やめなきゃいけないでしょ、押し付けがダメと言うなら。安倍首相が「戦後レジームの抜本的見直し」なんて言ってるけど、女性の選挙権も労働組合も財閥解体も農地解放も教育改革もみんな元に戻したいんですかね、特高警察の復活なんかも含めて。教育だって、私は今度の教育基本法改正なんか、憲法改正に近い酷さだと思っていますから。