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度重なる保険改定で義歯の補強線の点数が廃止されるなど、歯科の保健点数は低く抑えられつづけ、歯科技工士を取り巻く環境は限界を通り越してますます悪化しています。大手量販店の店員さんが「私は元技工士だったのです」というのを何度も聞きました。近所の個人技工所は生活のために夜遅くまで明かりをつけて技工をしています。ワイドショーでも歯科技工士の自殺率が飛び抜けて高いと他人事のように報告するくらいです。今は技工士は成り手が無く高齢化が進んでる職業の一つです。
一般人の意識は、アンケートによると歯の治療代は1本5000円位が妥当と思っています。考えてもらいたいのです。歯はもともとあったのだから、タダでもおかしくないと思っていませんか?歯科治療はボッタクリで高いと謂うすり込まれた意識から、高すぎると思っていませんか?はたしてそうでしょうか。客観的に考える人なら、保健のカブセ1本が数千円の負担ですむのが安すぎるのが分る筈です。金属のカブセは金、銀、パラジウム合金で12%の金を含んでいます。しかも、全てオーダーメードです。宝石店に簡単な指輪でもいいですからオーダーメードで医療グレードの金属を使い作ってくれと頼んでみて下さい。そんな値段で作ってもらえるでしょうか?既製品のアクセサリーとオーダーメードの歯のカブセの価格逆転がおきているのが異常なのです。
歯科技工士はドイツではマイスターの資格を持ち人から尊敬される立派な職業です。日本でも技工士学校を卒業し国家資格を持った一級のエリート技術者であることには変わりありません。5人に一人が年収200万円以下の職業では無い筈です。それなりの待遇をしないといけません。おまけに、歯科技工士の数は足りないのです。足りないので骨身を削って仕事し、やってもやってもワーキングプアーなのです。しかも、技工士の数はますます減ってゆきます。 このことからも、「コンビニより多い歯科医院」というキャッチフレーズが、1200億円の医療費削減のうち700億円を背負わされた歯科業界が倒産するのを、正当化する為のデマであることが証明できます。(・その情報が 誰によって 流されているか?・その情報が なぜ今 流されているか?)歯科医療の崩壊は、保健点数を異常に下げたために起こった異常現象に過ぎません。医療費の総枠は決まっているわけですから、12%からずっと減り続けている総医療費に占める歯科の割合を現在の7.7%から10%台に戻せばすむことです。しかもこの2年間で1%も減ったのです。歯科医療費に換算するとざっと1%/9%=11%も減ったわけです。
もうすでに、歯科技工は海外で行われているのかもしれません。しかし、海外に発注したとしても保健点数はもともと台湾並ですから、成り行かなくなるのは目に見えています。厚生省と医師会が掌握し、歯科医師会が蚊帳の外に置かれている保健点数が上がらないと、今度は歯科医師が困り、次に患者さんが困るのは目に見えています。海外発注では、材料の偽装は当たり前になるかもしれません。人は窮すれば濫します。歯科医療関係のトラブルが絶えなくなるのは目に見えています。 ---パンがないならケーキを食べたら ではなく、入れ歯がないならインプラントを入れたら---と庶民がいわれる時代はすぐそこです。20年間上がっていない歯科保健点数項目は歯科技術料そのものです。即刻4倍にあげ、削った技工のための点数も復活し、再診料も町医者と同じにしないと、すでに崩壊した歯科医療の復活はないでしょう。
Dentistry is Work of Love. (Kanzo Uchimura) を噛みしめる次第です。
歯科技工士の現状は
以下のURLを読んで下さい。ほんとのことが書いてあると思います。
http://dentaltoday.blog122.fc2.com/blog-entry-41.html