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(回答先: 「瀬戸際外交」をせずとも、我々の立場をくみ取って欲しいというのが本意です>如往さんへのレス 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2007 年 10 月 06 日 00:06:39)
最大多数の最大幸福さん、こんにちは、レスをありがとうございます。
>決まりきった常識論はいいから、解決策を提示してくれという、魂の叫びに対する応答としては、あまりに冷淡すぎる論調ゆえ、現状維持の押し付けにしか見えないのです。
それは余りに短見に過ぎるのではないでしょうか。これまでの攝津氏の(音楽)活動の状況や日頃の言説を丁寧に踏査してみるならば、氏のスタンスが“現状維持”どころか頗るアナーキーで現状否定的なものであることは歴然としていますし、氏が他者にたいして“現状維持”を説いているとは私には到底思えないのですが...。 最大多数の最大幸福さんとの間にこうした見解の相違が生じてしまうのは、おそらく、右派・左派とは関係なく一定の期間何らかの政治的もしくは社会的活動にコミットした経験の有無や体験の内容が関係しているのではないかと訝ってしまいます。同様なことは赤木氏の言説の紙背にも感じられたのですが、私の推測の当否についてのご判定は最大多数の最大幸福さんにお任せしたいと思います。
>あと、私の父親は昭和17年生まれ、母親は昭和24年生まれですので、ほぼ団塊の世代と言って間違いないと思います。そして、わたしは、昭和48年生まれの団塊ジュニアです。 その意味では、この世代の組み合わせから外れている方々よりは、時代の空気的なものは、体験的に、よく把握しております。
同学年になるのかどうか分りませんが、私は最大多数の最大幸福さんの母上と同じ年の生まれです。たとえ間接的にであってもご両親や周囲の人達の振る舞い等から1945年〜1970年の時代性を嗅ぎ取ったということなのでしょう。しかし、惜しむらくは最大多数の最大幸福さん達にとって芳しき時になる筈であっただろう90年代が、否応が無しに世過ぎ身過ぎに駆り立てられ、内発したテーマを自己検証する余裕を与えられないような時代状況であったことでしょう。
>頑張って働いている、真の弱者に、光を当てる政策を打ち出さない限り、右傾化はとめどもなく進むだろう。 赤木氏の言葉を借りて言うと、「わたしを戦争への道に向かわせないでくれ」といった気分の者は 多いのだろうと想像しています。わたしは、この段階で、なんとか食い止めるべきと思っていますが、 既得権者が、かたくなな姿勢を崩さないのであれば、意識的に、右派擁護の立場を取ります。
60年後半に新左翼に対抗する勢力として新たに勃興してきた民族派右翼学生の活動家達は、反共運動の一方では政府官僚やその周辺の既得権者にたいする鋭い批判を繰り返していたのですが、この頃はすっかり鳴りを潜めてしまっています。方や見る影も無く弱体化してしまっている既成の左翼政党の現状があり、そんな左翼を批判しても詮無きことでありますまいか。またそうしたところで、そのエネルギーが制度改革を推進する新たなDriving forceの創出へと転化していくとは考え難いと想うのですが。
>これが、赤木氏とは、少し異なる意見なのかもしれないが、わたしにとっての「瀬戸際外交」です。
10年程前、教員時代に就職担当をしていたときのことですが、銀行員志望の女子学生に『面接にはどのような髪形で臨んだらよいのでしょうか。』と問われ、私は『それなら銀行の本・支店に出向いてみて、窓口の女子行員達が平均的にどんな髪形をしているのか、どんな靴を履いているのか等、実際に観察してみるのがよいだろう。』と答えたところ、その女子学生は『私にはわからないから、先生に訊いているのです。』と真顔で私に詰め寄って来ました。この女子学生の所作は別段珍しいものでありませんでしたが、女子学生のこうした気質を作って来てしまったのはやはり戦後教育の過誤によるのでしょうか。
ところで、上記の最大多数の最大幸福さんの主張や想いと云ったものを観念的で視野狭窄な思考の産物であると揶揄・非難するのは容易いものでしょうが、私はそれよりも先ず最大多数の最大幸福さんには登攀口の選択は右でも左でも何れでも構わないので、とにかく「仮説―検証」の道をご自身のその健脚で踏破して行って欲しいと願わずにはいられません。そして、仮令実際の検証過程に随伴することはできずとも、仮説を吟味する際には少しはお役に立てるかも知れませんので、ご用命いただければ幸甚に思います。
また、会いましょう。