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Re: 根本的な業務効率の向上につながる真の改革が必要でしょうね
http://www.asyura2.com/07/idletalk25/msg/111.html
投稿者 考察者K 日時 2007 年 7 月 22 日 12:09:18: JjkI8nWTpj0po

(回答先: 根本的な業務効率の向上につながる真の改革が必要でしょうね 投稿者 最大多数の最大幸福 日時 2007 年 7 月 22 日 00:19:11)

>最大多数の最大幸福さん どうもです。

大分、意見のすり合わせが進んできたように感じています。
でも、まだ若干「見解に差」があるようです。

>【「ぬるま湯体質」の根源は、極端にスキルの低い人間でも簡単に解雇できないことにあると思っています。】

ここは、最大多数の最大幸福さんは「それでもまだ相当数の【極端にスキルの低い】公務員がいる」と考えているということである。

これは、Kが10年以上前にある「営林署の職員(組合のまとめ役的人)」に聞かされた話ですが、下記のように言われた事があります。
「前は、仕事の出来ない者をみんなでかばう事ができていましたが、今ではみんな自分の仕事をするだけで精一杯で、仕事の出来ない者をかばう事ができなくなってます。
本人は一生懸命に頑張っていても、能力が低い者は自然と付いてこられなくなってしまうのです。そうなると組合でもどうする事もできません。真面目で努力をしているのに辞めざるを得ないという結果になります。
組合的にはサボリなら仕方がないと思いますが、一生懸命に努力している者を救えないのが歯がゆいという気持ちもありますが、私自身にもカバーしてやる能力はありませんから悔しいですが、どうしてやる事もできません。
最近も10年以上も一緒にやってきた。少し足の悪い同僚が『これ以上みんなに迷惑をかけられない』と言って身を引く形で辞めて行きました。』」

10年以上も前なので言葉は要旨であり、もしかしたら悪いところは「足」ではなかったかもしれませんが、全体的に「落ちはあっても付け加えはありません。」

10年以上前にこの状況だった職場に【極端にスキルの低い】者が生き残れるか?には非常に疑問があります。
このような状況下では「同じ職場の仲間から排除される」という状況になります。
また、公務員は「勤務時間管理」も厳しい罰則規定があります。遅刻は1分でも厳重注意で、3回くらいで戒告・減給などになる規則のはずです(ここはそれほど詳しくないので処分内容は間違いかもしれませんが、処分はされます)。

ここで問題なのは【極端にスキルの低い】の定義です。
公務員は
「腱鞘炎の危険レベルを超えて長時間キーボードを打ち続けるのが当然」ではないし
公務員は
「過労死の危険レベルを超えて仕事するのが当然」でもないだろうとKは思います。

その上で犯罪行為はもちろん、世間体という分野には「公務員倫理規定」という縛りで規制があり、勤務時間にも「勤務時間管理規定」という縛りが掛かっていて、能力面には「仲間からの相互監視」があり
その上で「尋常にやったら間に合わない仕事」があるのです。

まあ、全ての「勤務場所」において「仕事量が多すぎる」のではないでしょうが、暇があるのは過疎地の「廃止できない場所」であり「定員的にこれ以上減らせない場所(=0.5人では仕事ができない)」くらいだろうと思います。

多分ですが、現在の公務員企業では、Kの思うところの【極端にスキルの低い】職員は生き残れません。
実際問題として「独立法人」にして成功したと思われるものがあったのでしょうか?

良く、国鉄はJRにして成功だったという事を言う「自民党員」がいますが、どこかサービスの向上があるのでしょうか?
田舎の方では「路線が無くなったり、本数が減ったり、新幹線を使わないと都会に出られなくなっただけ」ですし「切符も自動販売機でしか買えなくなったし、一〜二番の列車の時には駅員さんもいないので何も聞く事ができないし、無人駅が増えた」と、どこがどんなふうにサービスが向上したのか?全く判りません。

そもそも、国会議員などのお偉いさんはJRを使って「田舎に来る」事はないでしょうから何も判っていないのでしょう。

>【こういう甘い考えの人間を残していて、今の定員では、こんなたくさんの仕事は
 こなせるはずがないと言われても、「ハイ、そうですか」なんて、納得できるわけがない。】

今回の議論には「2つの側面」があります。
「公務員が気に食わない」から「公務員改革が必要」という議論

「社保庁の不祥事」の真の犯人探しの議論
です。ここはキチンと理解しておいてください。

http://webnews.asahi.co.jp/you/special/2007/t20070322.html
を読んで、大阪吹田士の「長距離バスの事故」を思い出してください。

人間は「感情の動物」ですから、気に食わない者の「労働条件が改善されるのが先」では「順序が逆」と云う意見はあっても良いのかもしれません。
しかし、それでは「事件が起こってからの改善(=問題があってから)」にしかならないのです。
今回の社保庁の不祥事は「そのような例」です。
「日頃の経緯から公務員は気に入らない」のはその人の判断です。
しかし、その結果として「公務員労働者が目の前のお客様を処理するだけで精一杯」になって、それで良いのなら、「目の前のお客様を処理する以外の仕事」については「完全無罪で罪を問う事はできない」という事になるでしょう。

理解できるでしょうか?
一つの例で説明しておきましょう。
戦争において「東の門」と「南の門」があったとして、ある守備責任者に「東の門」を守るだけの兵を与えて「東の門の死守」を厳命した結果、「西の門」を破られて敵の侵入を許したとして、その守備責任者の責任を問うのは不適当と云う事です。

目の前の仕事をこなすだけの定員しか与えないのなら、後方処理における不祥事の罪を問う事はできない(少なくとも個別の労働者に対しては)と云う事です。

上記の考え方が正しいとすれば
>【定数増の前に、まず、現有の職員全員をマトモに働かせることが大事だ。】
というKの意見との「卵が先か?鶏が先か?」の位置関係にある意見に対しては、多分、Kの意見の方が順序的には「優先されるべき」と考えられる。
今回の社保庁の不祥事に対しては手遅れとなったが、基本的に公務員業務は「何かあったときは大きな影響が出るので、バックアップ的な意味合いも含めての余裕が必要」なのだろう。
まあ、少なくとも「利益重視」の民間企業に任せて「採算ギリギリベース」でやられて、何か事故のあった時には「取り返しのつかない状況」になる可能性もある。

その点をどう考えるか?という問題ですね。

>【社保庁改革のことにも触れられていましたが、わたしも社保庁を解体・民営化するのは反対です。】

まあ、ここは「民主党」の案も「机上の空論(=見せ掛けの自民党対抗案)」と考えているKとは若干の開きがありますが、解体には反対でしたら結果論として「一致」として良いのでしょう。

>【>「今の民間給与基準は妥当」で「公務員は高すぎる」と云う意見で良いのでしょうか?

 違います。「民間は安過ぎる」「公務員は高過ぎる」です。】

まあ、ここは、難しいところなのでしょうが、日本のGDPや消費者物価指数などから判断して計算するのが妥当なのでしょう。
多分ですが、一部の「不当な高給所得者を適正な給与ベースに引き下げ、その部分を民間労働者に適性配分したならば、公務員給与はむしろ低いベース」だろうとKは判断しています。

現在の民間給与ベースは「全ての職員から一定量の給与をカットして保留し、その部分を一部の成績優秀者に与える」という「能力給」を取り入れています。
結果的に「約8割の人は正当報酬より低い賃金に甘んずる」という事になります。

http://www.etna.co.jp/jinji/koindex.html
には色々な計算方法がありますが、多くの人が「時代の流れ」とあきらめてしまっていますが、問題点も多くあります。
基本的に「能力給」というのは資本サイドの「賃金抑制の手段としての方便」という部分が色濃くあり、労働者サイドを「分断・孤立化」させると云う意図もあるとKは思っています。

Kに言わせれば「能力給を取り入れた事によって【利益が拡大】した部分」を頑張った者の報酬にするのなら良いが、今の能力給は「ショバ代を一律的に徴収し、成績優秀者に与えるという方式」なので「ショバ代」部分は「給与が下がる」と云う事です。

公務員給与には能力給の取り入れが妥当か?と云う部分もあるのですが、能力給を取り入れないと「ショバ代部分は民間業より高い」と見える事は確かです。

で、公務員にも「能力給」を取り入れた方が良いのでしょうか?
前の文章でも触れましたが「民間圧迫(=民業補間の原則違反)」というような部分
警察が「交通違反の取り締まりに躍起になる(=事故防止のためではなく、成績のために捕まえる)」のが良いのか?というような部分とのバランス感覚の問題になってきます。

多分ですが、公務員に「能力給」を入れるべきではないとKは思っています。
と云うか、今の能力給制度は「見直すべき」でしょう。

前にも書きましたが給与は「拘束時間給」と「実際の取り扱い物数給」により、決めるのが妥当というのがKの考え方です。
上司の主観的な判断によって「給与が決まる」という能力給では「感情の動物である人間」には「使いこなせず」に「労働者にとって不利益となるだけ」でしょう。
「要領の良い奴」とか「詐欺師」のような者が報われる社会にしてはいけません。

>【民間の給与水準を向上させつつ、公務員の給与は抑制して、将来の増税を押さえる考えです。】

考え方としては「妥当な線」でしょうが、【公務員の給与は抑制して】の部分が微妙ですね。
「民間が追いついてくるまで、ベースアップを少なくする」
のと
「民間平均ベースに引き下げる」の差ですが、今までの議論の経緯では「下げるのが当然」と云う感じでしょう。
ソフトランディングとハードランディングの差のようなものですが、仮に前者だとして「これから、民間平均ベースが上がってくるの?」は非常に疑問でしょう。
一方、トヨタ系などの優良大手企業やメガバンク系の銀行員などの給与は「上がっていく」と云う気もします。

Kの意見とすると「全ての不払い残業を撲滅し(公務員も含め)」「基本的に必要な労働時間数は正規社員で雇用(=非常勤は業務量の流動に対応という原則を構築する)」現在の賃金ベースで支払いをした結果を判断し、その上で「適正な商品価格、労働賃金を判断」し、その判断をベースに税収を判断し、その上で「公務員も職種によって労働賃金を決定するべき(=基本的には同業種の最低基準を基礎とする)」だろうと考えています。

多分ですが、上記の「正規賃金を支払う」を実行できれば「税収」は20兆円くらい増えると考えています。

>【公務員が民間より高い給与水準でいたままでは、デフレになっても、痛みが相対的に少ないので、経済成長に対して、後ろ向きの政策を提示しやすいと考えるからです。】
>【いまだに、消費税増税を画策する財務官僚などは、この典型でしょう。】

この意見が成立するための条件というものを考えてください。
一見正しいように見える意見ですが「この意見が成立するのは、【財務官僚など】が自分達の労働条件は民間に比べ恵まれていて、給与水準も高いと考えている」という前提が必要になります。
多分、そんな事はないと思います。彼らは「公務員の誇り」は持っていますが、民間企業に比べて「良い待遇だから勤めている」のではないだろうと思われます。

消費税増税についても「財務官僚」が画策している主体ではなく、「上部機関の意をくもうとしている」と云う部分の方が強いのではないかと愚考します。中には「Kくらいの事を考えている官僚もいる」かもしれません。彼らは「Kなどは足元にも及ばないくらいに優秀で利口」です。
しかし、上層部の意向に沿わないものは「提言すること自体が悪」というシステム機構に雁字搦めに縛られていると云う気がします。

天木氏が「辞めた」のもその一つの傍証でしょう。

最後に回しましたが
>【余談であるが、阿修羅における雑談板のクオリティーとは、議論板よりは堅苦しくなく、
 相当、幅の広い内容がOKであるが、解読不能の文字列の羅列や個人攻撃レスの乱発は、
 徹底拒否していくということだと思っている。】

の部分は良い意見だと思っています。

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