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(回答先: Re: バランス感覚の欠如が「正直者が生きられない社会」を作る。 投稿者 まとはずれのおせっかい 日時 2007 年 2 月 19 日 14:29:10)
>まとはずれのおせっかいさん ご意見に心より感謝します。m(__)m
この意見は「Kに対する挑戦」と受け止めさせていただきます。
よって、Kは容赦なく論破を目指します。
まとはずれのおせっかいさんも忌憚ない意見をお願いします。
>【まずはじめに、まじめなものが馬鹿を見なかった社会が、過去あったのでしょうか?】
インパクトのある意見ですが、実はこの問いかけには意味がないのでしょう。
今日の日本の労働環境と比べれば、もっと「正直者が報われた社会はあった」だろうと思われます。
これは、基準の問題でしょう。「理想」を基準とするのか?「今」を基準とするのか?
によって、意味が変わってきます。
今より「少しでも正直者が報われる社会」を目指すべきだろうという意味において、この意見には意味がないだろうという事です。
更に「仮に過去に、まじめなものが馬鹿をみなかった社会がなかったとしても、未来にそのような社会が構築できない」という論証にはなりません。
>【苦しみを伴うことだけど、バカを見ている人、お人よしといわれている人が、「自分たち自身を変えない」と、自分の労働環境も、世の中も変わらないです。】
ここも少々疑問でしょう。Kは個人が変わっても「社会は変わらない」だろうと思います。
自分だけの「労働環境が良くなれば良い」では、個人の労働者同士が分断され、孤立化した所に圧力が加えられたら、誰も助けてはくれない事になります。
利己主義によって「権利主張をするだけでは、結局は、敗北を招くだけ」だろうと思います。
>【お上が「下々のため」を思って、新しいルールを作ってくれる、法を作ってくれる、世の中を変えてくれるなんてことは、ほとんどないです、あったとしても、自分たちのモウケがたいていは「仕掛けられて」います。】
ここは、一部、正しいのでしょう。
確かにお上が「自ら進んで下々のために骨を折ってくれる」と期待することはできないでしょう。
しかし「お上も、下々の声に耳を傾けなければ、お上の座から滑り落ちる」のですから、そこを考えなければいけないでしょう。
「ほっておけば、お上がなんとなしてくれる」ではなく「労働者サイドが団結して、要求した上で、なにもしてくれないか?」は分かりません。
お上だって「全労働者に憎まれたい」とは思っていませんし、「聞く耳くらいは、持っている」でしょう。
要は「このようにしてくれ」「こうすべきだ」と云うような「アイデアを労働者側から提示できるか?」という部分です。その意見に「説得力があり、多くの労働者の支持を得ていれば、お上だって無視は出来ない」と云う事です。
もちろん、労働者サイドが何も主張せず「お上だって、労働者の苦しみは分かっている」などという甘えの期待を持っているのなら「お上は、お上の都合だけで、法整備を行い」それは「献金をしてくれる企業の優遇」という逆方向に行くでしょう。
>【自分が、働けるか働けぬか、病欠、仕事に行くべきか、「きわめて個人的な決断」によるものだと思います。】
ここも、疑問です。Kの職場では「あまりに顔色が悪い奴を帰らせた」という事もありますし、救急車を呼んで、病院に強制入院させたという事もあります。
目を虚ろなら「仕事見ててやるから、病院に行け!そのまま帰っても良い。ただし連絡だけはしてくれ」的な指示をした事もあります。
ここは個人差はあるでしょうが、要は「気配り」と云う部分もあります。
あまり、自己主張をしない奴に「お前、確か、新盆だろう。休むか?」と勤務の計画をしている時に「声を掛けられる」のも、日頃のつながりでしょう。
>【一人の従業員の病欠で業務が回らないのは, マネージメントの問題であって、個々の従業員の問題ではないと思います(そこにマネージメントの「甘え」を見ます)。
良質のマネージメントは、「この人しかわからない仕事」、「この人がいないと仕事にならない職場」を絶対に作らせない、とおもいます。】
この意見は正当です。
でも、これは「個人の権利主張」では、絶対的にぶち抜けないと思います。
これは、お上が「そのようなルール」を作り「チェックするようにしない」と実現しないと云う気がします。
>【日本の経営者は、新自由主義の自分の都合のいい部分と、伝統的な雇用関係の自分に都合のいい部分をだけを「切り取っているだけ」だとおもいます。】
その通りです。これは、Kも前々から主張している事なので異論はありません。
しかし、それって、個人の権利主張で改善できるの?と言えば、難しいと言わざるを得ません。
では、アメリカ型のドライな契約関係に進めば、良くなるの?
と考えても、おそらく「企業は企業に有利な部分を自ら手放したりはしない」でしょうから、何もしなければ「労働者にとって悪い部分だけが増えていく」という構図になるでしょう。それが【だから現在、「二重に」苦しめられている。】という主張に集約されているのでしょう。
>【みなが利己主義に徹してそこから生じる問題点は話し合いなり、ルール、あるいは法制化で解決しよう、それが、経済自由主義のルールだとおもいます。】
ここまで行くと「労働者は個人、個人の主張で統一感のない、思い思いの主張を叫び、企業側は企業保護の名の下に団結して、自分らの都合の良いルールを法制化しようとする」のだろうと思います。
これでは、労働者の未来は半永久的に暗いままでしょう。
>【周りの連中との利益が競合】
するのは、企業のことであって、労働者階級の人達の「労働条件のアップ」ならば、労働者は団結できるでしょう。ここに勝機があるだろうと思います。
>【冒頭にも書きましたけど、自分(たち)の利益は自分(たち)で守る以外にありません。】
個人で「自分だけの権利(利益)を守るのか?」、自分(たち)で労働者全体の権利(利益)を守ろうとするのか?
少なくとも「労働者から孤立化している人では、裁判になっても、仲間も証言してくれないでしょうから、負ける可能性が高いだろう」と思います。