★阿修羅♪ > 不安と不健康13 > 565.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
知らない間に被ばく?CT思わぬ影…施設や機器で格差(ZAKZAK)
PET/CTの登場もあり、近年、画像診断の技術進歩と普及は目覚ましい。が、逆に気になるのは、その検査による放射線の被ばく。発がんの可能性も指摘されているが大丈夫なのか?
世界中のCT設置数のおよそ半分近くを保有するといわれる日本。4年前、英国医学誌に発表されたオックスフォード大学の論文では、日本人が年間に受けているX線検査数は先進15カ国の中でもダントツ。診断用X線が原因でがん患者が年間3.2%(7587件)増える可能性があるという仮説に基づいた推定が出されている。海外からは依然「日本人は受けすぎ!」の声は強いが、実際のところ発がんリスクとの関係はどうなのか。
「診断による年間被ばく量は世界平均の約7倍、先進国の約2倍と確かに多い。が、国際的に『発がん率が有意に増加する』とされる“一度に200ミリシーベルト”という量の80分の1。過度な不安から早期発見を見逃すリスクの方が怖い」と話すのは、東京慈恵医大病院・放射線部の成田浩人技師長補佐。
検査被ばくによる発がんの可能性、発がん率の推定法には、いまだ定説がないのが実情だ。
だが、X線被ばくで傷ついたDNAは、ほとんどは細胞が修復するが、修復に失敗したごく一部が突然変異を起こすとがん化するといわれている。臓器の被ばくが成人の2−5倍高くなる小児や閉経前の女性への検査被ばくは、できる限り減らした方がいいことは放射線医療関係者の共通した認識だ。
同大病院は日本放射線技師会が認定する現在、全国10施設ある「医療被ばく低減施設」のひとつ。技師会では放射線検査や治療において1回当たりの医療被ばくに世界基準より低い低減目標値を設けているが、低減施設の条件はすべてがこの目標値を下回っていること。それだけ被ばく量が少なくて済むわけだが、では、他の施設とはどれくらい開きがあるのか。
「それは施設だけでなく、設置されている状況によっても1台ずつバラバラ。測定してみないと分からない。でも、測定器を購入したり、時間や手間がかかるので、検査時の被ばく量まできちんと測定している施設は少ないのでは」
つまり放射線の機器には、どれだけの放射線量が出ているか表示はなく、診療放射線技師が電流、電圧、時間の3つを組み合わせて操作。目安はあるにせよ、あえて測定しなければ技師も医師も正確な放射線量は把握できていない。古い(X線発生)装置などでは、被ばく量自体は少ないものの100倍も差が出るケースがあるという。
「昨年の法改定から医療機器安全管理責任者をおくことになったが、小規模施設でも簡単に測れる測定器はいま開発中の段階」(同放射線部・矢本俊一技師長)。検査被ばく量測定の動きは今後進みそうだ。いずれにせよ、病気にならないために受けた検査で病気になる、そんな事態だけは避けたい。
ZAKZAK 2008/02/26
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_02/t2008022632_all.html
▲このページのTOPへ HOME > 不安と不健康13掲示板
フォローアップ: