★阿修羅♪ > 不安と不健康13 > 402.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
赤福「まき直し」システム化 関係者が証言(中日新聞)
2007年10月20日 08時03分
「作りたてを売る」との看板の陰で行われた売れ残り商品の再出荷−。和菓子の老舗・赤福(三重県伊勢市)の偽装販売問題で、浜田典保社長(45)は18日深夜の緊急会見で「配送員の“もったいない”という思いだったのではないか」と組織ぐるみの関与を否定したが、関係者は少なくとも10年以上前から、流通体制に組み込まれていた実態を証言する。
◆仲間で速さを競い合い
製造日の押印を変えるために包装し直す「まき直し」は、社内の隠語でCOP(シー・オー・ピー=チェンジング・オブ・ペーパー)と呼ばれた。「慣れた人はびりびりに破らず、一度にはがせる。仲間でCOPの速さを競い合ったりもした」と元従業員は話す。
まき直しは、本社工場では2階で、直販店では人目につかない店舗奥の部屋で、従業員が当日製品の製造前や閉店後の残業時間に行われたという。包装を裏面ののり付けから破いてはぎ、製造日・消費期限とも一日更新された包装を機械か手作業でくるみ直した。
◆新鮮さ見分ける解説書
「入社時に餅(もち)の新鮮さを見分ける記号を解説したプリントが配られた」。別の元従業員の言葉は、まき直しが組織的なシステムだったことをうかがわせる。
各店への納入箱数は天気予報、イベント予定、団体客の有無で前日までに練られ、その日作る箱数が決まる。当日も売れ行きを1時間ごとに報告。店によっては積まれた箱の映像を本社のモニターに送るカメラもあり、本社側はほぼリアルタイムで売れ行きを把握、補充の商品が届けられた。
夕方、閉店が早い店の売れ残りを配送車が回収し、高速道路や駅の売店など帰途の観光客が多い売り場に集約。それでも残ると、夜のうちか翌朝に回収してまき直し、午前中、客が多い店で先に売った。それでも2日売れ残る商品もあり、それは焼却処分されたという。
「委託販売の店に聞かれても、前日の残りの存在は否定するよう指示されていた。
まき直しが多い午前中に買う客は、気の毒だと感じていた」
別の元従業員は「即日即売といいつつ、今考えると許されない行為だった。
でも『きのうの餅です』なんて言えるわけがない」と語った。
◆立ち入り検査、未明まで続く
19日午前から始まった赤福の本社工場(三重県伊勢市)や名古屋営業所(名古屋市中川区)への農林水産省東海農政局や三重県などの立ち入り検査は、20日未明まで続いた。
食品衛生法などに基づく検査は、本社工場で19日午前10時前に始まり、約14時間後の20日午前零時20分ごろに終了した。事務所から出てきた職員6、7人が車2台に乗り込み、報道陣のフラッシュを受けながら走り去った。
職員5人が立ち入った名古屋営業所でも同時刻まで続いた。同営業所の関係者は、検査については触れず「消費者の方に迷惑をかけて申し訳ない」と言葉少なく話した。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007102090074548.html
▲このページのTOPへ HOME > 不安と不健康13掲示板
フォローアップ: