★阿修羅♪ > 議論26 > 592.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 思い出と感想。影の闇さん、久しぶりに貴方の投稿を見られて良かったと思います。 投稿者 松浦 日時 2007 年 10 月 15 日 10:20:58)
松浦さんどうも 遅れまして、申し訳ない。
野暮用の方で、思ったより時間が掛かってしまって
>既に多方面同時軍事展開が不可能なことが明らかになった米国に、世界の不安定性の上
>に君臨するだけの能力があるのでしょうか。
さて、上記の点ですが、結論から言えば、近代国家(国民国家)の寿命というか、運命と深く結び付いていると思っています。
ちょうど今から7年前、今は無き某掲示板で、折から酣であった米大統領選(ブッシュ氏vsゴア氏)に触れ、「もしブッシュ氏が大統領になったら100%戦争になる」とした上で、恐らく、「大韓航空機爆破事件」の様な、飛行機を使った大謀略事件が起きるだろう、と予測しました。
もちろん、当てずっぽうの予言といったものではなく、その当時の世界の様々な兆候を見た上でそう判断したのでしたが、任期僅か数ヶ月を残しての、クリントン氏の慌しくも形振り構わない動きをみて、一層そのことを確信しました。 イスラエルとパレスチナに「オスロ合意」を強引に呑ませ、返す刀で米朝国交樹立寸前までいくーああやっぱり、クリントン氏も「中東」と「極東」が危ないと見てるのだな、と想ったものです。
そうして、やはり、その「中東」と「極東」を結び付ける形で「事件」は起こるのだろうか?と。 これが妄想でも何でもなかったことは、後に米当局自身の公表で明らかとなりました。 「アルカイダによる、中東に向かう日航をハイジャックしてのテロ計画を未然に防いだ(笑)」ということですから。
ただ、アメリカ国内で起きるとまでは、流石に予測出来ませんでした。
9.11の後、様変わりする米国内の状況をみて、<冷戦>の後、アメリカの国家的危機をもたらす最大の要因を中南米に見ている「米大統領長期統合戦略委員会報告書」が危機の到来を21世紀初めに想定していたことを思い出しました。
現代のローマ帝国をもって任じるアメリカが、蛮族の侵入とそれによる「帝国」の国家的統合の危機が最早危険水準に達している、ということだなと。
『文明の衝突』で「湾岸戦争」の彼らなりの意義付けをしたS.ハンチントンが、「対テロ戦争」の裏の意味を伝えているのが『分断されるアメリカ』だと思います。
この「米大統領長期統合戦略委員会報告書」や『分断されるアメリカ』の視点など、学生時代より、<冷戦>を、アメリカの世界戦略というだけでなく、(西欧が不承不承であれ受け入れたのも)<近代>の延命(=隠蔽)装置であったから、とする小生年来の主張を補強しているように思えたので、大いに意を強くした次第です。
小生が、今回、「対テロ戦争」を<冷戦>の第2バージョンだと思うのは、やはり、この双方の意味が含まれてる、と見るからです。