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@ 副島「東京裁判史観を克服する、という言葉を、産経新聞保守派=アメリカの手先派の知識人たちの中の数人が、昔から使っています。それで、どうするのよ、私は20年ぐらい前から傍観していましたがどうにもなりません。「インド人のパール判事は、ただひとり偉かった。(日本人の立場にたってくれた。)」と言って、彼の発言全集を出版したりしていました。それで、どうするのよ、と傍観していましたが、何も出来はしないのです。・・・・裁判そのものを否定する、というような勇ましいことを言ってみても、誰も何もしないのです。どうにもならないし、何も出来ないのです。
たとえ押し付けられたもので、無理やり調印された外交文書や、条約でも国際法のルールでは有効なのです。この近代500年間にヨーロッパで築かれて発達した国際法(戦争と平和の法)の厳格なルールでは、敗戦国側の最高権限者(首相とか、大統領とか)が、署名しているからです。絶対いやなら、署名しなければいいのです。」(ブログ2005/05/08)。
http://snsi-j.jp/boards/past.cgi?room=sample1&mode=find&word=4104&cond=AND&view=10
A 副島「靖国参拝堅持派=東京裁判史観批判派の右翼言論人たちは、厳しい状況に追いやられる。…靖国カルト集団=東京裁判(極東軍事裁判、トーキョー・トリビュナル)史観批判派、アジアの解放肯定派=靖国参拝堅持派は、一気に少数勢力に転落しつつある。」(ブログ2006.10.10)
http://snsi-j.jp/boards/past.cgi?room=sample1&mode=find&word=386%A1%A1%CB%CC%C4%AB%C1%AF%A4%CE%C3%CF%B2%BC%B3%CB%BC%C2%B8%B3&cond=AND&view=10
B 副島「インド人のパール判事が、東京裁判の判決への少数意見=東條英機らA級戦犯たちへの有罪否定論を書いた、「東京裁判批判の法律論」を全文復刊する事業とかを、やりました。この仕事は、賞賛に値します。…これは、「東京裁判史観の否定派」の、正しい日本の愛国派、民族主義者たちのとっては、…。」(ブログ2006/12/10)
http://snsi-j.jp/boards/past.cgi?room=sample1&mode=find&word=419+%C1%EA%C7%CF&cond=AND&view=10
〔臭うぞう〜コメ〕
@のゴタついたブログは現在でも読めるので、ぜひ一読していただきたい。どうみても教授は「東京裁判史観」容認派であることは明らかである(あるいは「仕方ない派」)。これは教授の師匠の小室直樹氏の教えにも反しており、また、サンフランシスコ条約の解釈もまったく世界基準どころか「土人」のレベルでしかないことを、常人にも十分に分かり過ぎるぐらい自ら露呈してしまっている。
2006.10.10まで、「東京裁判史観」(=「日本悪玉史観」)容認派であったことはブログAでもはっきりしている。
ところがピッタリ二ヶ月後のブログBでは、「東京裁判史観」否定派を、愛国派であり民族主義者だと180度違ったことを、そ知らぬ顔で言っているのだ。Aでは批判派を「右翼言論人」と言明しているのである。パール判事への評価も@とBでは逆になっており、「賞賛に値します」などと、とってつけたようなことを言う(一歩引いている気持ちが現れている)。
核発言とまったく同じ手口であることはすぐお気づきだろう。
この二ヶ月間の間に、やはり劇的なドラマでもあったのだろうか。まさか一井の一読書人に「斬り殺されていた」とは思えないが…。教授のこの密かな言論のすり替えを見逃してはならない。知的誠実性を欠くこの「学者」の「出来上がり具合」に根本的な疑いを持つのである(この点、筆者は晩生(おくて)である)。
核問題と同様、教授は今後「東京裁判史観」についても、偉そうな言論を吐いていくことはできないだろう。
サンフランシスコ平和条約が「東京裁判史観」(日本悪玉史観)を受け入れたものでないことは、次の参考書が非常に分かり易く解説している。
「世界が裁く東京裁判〜85人の外国識者が語る連合国裁判」佐藤和男監/ジュピター出版 H8年。
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%8C%E3%81%95%E3%81%B0%E3%81%8F%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%A3%81%E5%88%A4-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E5%92%8C%E7%94%B7/dp/4944219369