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2007年12月3日朝、雲南省昭通市魯甸県楽紅郷楽紅村の小学生4人が死亡する事件が発生した。通学途中に食べた
インスタントラーメンが原因と見られている。
現地からの報道によると、死亡したのは5年生の男子生徒・李志現(リー・ジーシエン)君、3年生の女子生徒・董太銀
(ドン・タイイン)さん、董太紅(ドン・タイホン)さん、1年生の女子生徒・鄒光明(ゾウ・グワンミン)さんの4人。インスタント
ラーメンを食べた1〜2時間後、口から泡を吐き四肢がけいれんして意識をなくし、その後間もなく死亡した。
現在、詳しい死因は調査中だが、一般の食中毒ではこれほどの短時間で死亡することは考えられず、毒が入れられた
可能性や製造工程で化学物質が混入した可能性などが考えられるという
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071205-00000002-rcdc-cn
http://akebono.iza.ne.jp/blog/entry/220043/
ここのところ、『毒入りハミガキ』だの、『サルモネラ菌入り調味料』だの、テレビや新聞で中国の危険な食品&生産物のニュースが流れない日はない。
しかしこんなモン、以前から指摘されていたことばかりだし、中国に少しでもかかわりのある人たちから見れば、なんで今頃になってメディアが急に取り上げるようになったのか、怪訝に思う人も多いことだろう。お前ら今まで、いったい何を見ていたんだよ、と文句の一つも言いたくなる。
実際、テレビにでてくる解説者などは、こういった危険な中国製品の背景を、『経済の過熱で、貧富の差がいちじるしくなったため』とか『公衆衛生や食品の安全基準という概念がないため』などと説明しているが、それも間違いではないものの、何か重要なものを見落としているように感じられてならない。
中国社会に蔓延する毒入り食品や海賊版商品など、モラルの欠落したビジネスの背景に横たわる、もっとも深刻な問題は何か。
それは中国人自身が、現在の経済発展や社会の安定を、心の底では“信じていない”という事だ。
社会が安定している、信頼できる、と多くの国民が感じているならば、毒を食品に混ぜて製造するような商売は、割に合わない。悪事はいつか露呈し、一度地に落ちてしまった評判は、信用を取り戻すのに長い時間がかかる。
そういった安定した社会ではむしろ逆に、例えば300年続いた江戸時代の町人達がそうであったように、天秤棒一本を担いで地道に魚を売り歩き、あるいは職人としてしっかりと修行を積んで、コツコツと真面目に働くことの方が、結果からすると合理的だ。
それはやがて顧客や取引先から信用を得ることにつながり、商売は少しずつ大きくなっていく。
ところが今の中国人には、こういった感覚が、無い。
ビジネスは、信用を積み上げていく行為ではなく、投機……、一種の博打だと中国人には認識されている。
博打であるとすれば、少ない元手で大きく儲けるのに越した事は無い。
こうして彼等は、手っ取り早く儲かるビジネスとして、海賊版DVDや毒入り食品を作り始めるのだ。
繰り返すが、こういった中国人達の意識の根底には、中国社会の安定や発展に対する根本的な不信感がある。
彼等は心の底では、今の政府が自画自賛してみせる中国の繁栄や安定を信じていない。どうせこんな国、すぐにまた混乱が始まるさ、と感じているからこそ、金を儲けられる間にできるだけ稼いでおこうとするのだ、例えどんな手段を使っても……。
(この辺の中国社会の仕組みを、わかり易く漫画で解説した『アブナイ! 中国』↑好評発売中です―笑)
実のところ中国では、170年前の阿片戦争以来、一度も社会が安定した試しがない。
中国はこの間ずっと、“過渡期”の連続だった。
それは、
清王朝から、国民国家への過渡期であったり、
社会主義革命の過渡期であったり、
新中国建国への過渡期であったり、
偉大な文化大革命の過渡期であったり、
社会主義的市場経済の過渡期であったり、
一度として社会が休まった時がないのだ。
13億の国民の多くが、『きっともうすぐ、混乱が始まるに違いない』と思って暮らしている国が隣に存在する事を、あなた、どう思いますか?
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しかし、街中に中国産の食品があふれる。
中国産を買わないように気をつけているが、
そうなると、買い物はなかなか大変だ。
そのため、食生活の方をアンチ中国産に対応させて対処している。