★阿修羅♪ > アジア7 > 717.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 【パナマで被害相次ぐ】中国産毒性物質、風邪薬として売られていた [朝鮮日報] 投稿者 white 日時 2007 年 5 月 07 日 12:06:10)
中国の毒物(ジエチレングリコール)、パナマで100人以上の子どもを殺す 原因は偽グリセリンの混じった風邪薬シロップ→加筆あり(天漢日乗)
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/05/100_620f.html
2007-05-08
このニュース、日本でそれほど紹介されてないのだが、大問題。
5/6付"New York Times"が大々的に報じている。
From China to Panama, a Trail of Poisoned Medicine
中国でジエチレングリコールをグリセリンと偽って輸出、パナマでシロップの風邪薬に使用されて、政府が配布、確認されただけでも100人以上(主に乳幼児)が死亡、死亡報告数は350人を超す
という悲惨なニュースだ。
ジエチレングリコールは毒性があり、致死量は体重に対し1-2g/kgと推定されている。日本でも輸入された貴腐ワインに混入されて回収される事件があった。甘みととろみがあるのが特徴だ。不凍液にも混ぜられており、北国ではわりとなじみ深い。詳しい話は以下に。
ジエチレングリコールの毒性、事件
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/chptr_1/1-1-3/di_et_gl.htm
"New York Times"の記事の簡略版が韓国の「中央日報」日本語版にも出ているので、そちらを引用する。
記事入力 : 2007/05/07 11:24:18
中国産毒性物質、風邪薬として売られていた
パナマで被害相次ぐ
昨年9月、パナマシティの公衆病院に特異な症状を訴える患者らが押し寄せた。この患者らは、身体の一部の機能が停止または麻痺し、中には呼吸困難に陥った患者までいた。死亡者も続出したが、はっきりとした原因は分からないままだった。
唯一の手がかりは、患者らがある風邪シロップを飲んだ後に異変を見せ始めたという点だけだった。そこでついに米国の医療陣までもが急きょ派遣され、1カ月余りの調査の結果、風邪シロップに含まれていた「ディエチレン・グリコール」が原因であることが判明した。産業用に幅広く使用されているこの化学物質は、食用が禁止されている毒性物質。現在までに申告された死亡者数は365人で、このうち当局の調査で確認された死亡者数は100人余りに達し、被害者の大半は母親が与えたシロップを飲んだ幼い子供たちだった。
さらに問題の風邪薬は、政府が配布したものだっただけに大きな衝撃が走っている。昨年5月、パナマ保険当局は長期にわたる雨期を控え、26万本の風邪シロップを製造・配布していた。
ところで、政府が配布した医薬品に毒性物質が混入するなどということが、なぜ起きたのだろうか。
その最大の原因は中国で製造された偽造薬だった。米紙ニューヨーク・タイムズは6日付で、中国で製造された毒性物質が、どのようにして地球の裏側のパナマに風邪薬と偽って流通したのかについて、そのルートを追跡、報道した。
当初、パナマ当局が風邪薬の材料を調達する際、シロップのビンに記されていたのは、せき止め薬や解熱剤によく使用される「グリセリン」だった。しかし、グリセリンは価格が高いため、一部の悪徳業者らが、価格が半分程度の産業用「ディエチレン・グリコール」を使用することがあるという。
こうした毒性シロップは、これまでにもハイチやバングラデシュ、アルゼンチン、ナイジェリア、インドなど、世界各地で発生した多くの毒物・劇物集団死亡事件の原因として推定されてきた。しかし、毒性物質の出どころはこれまで謎に包まれていた。
ニューヨーク・タイムズは、パナマ事件に関連する書類や役人らの証言を通じ、この毒性薬品の出どころの逆追跡調査を行った。その結果、パナマ・コロン港を通じて輸入された偽造の「99.5%純粋グリセリン」薬ビンが、北京の貿易会社とスペイン・バルセロナの貿易会社を経て輸入されていたことが判明した。また、この偽造シロップは、アジア、欧州、中米の3大陸を経て売買されていたが、この間書類だけを交わし、誰も薬の内容をきちんと確認していなかったことも明らかになった。
そして、この偽造薬を製造したのは、上海近郊の恒祥に位置するある化学薬品工場だったことも分かった。工場が位置する揚子江三角州工業団地では、無許可の偽造薬品製造工場らとブローカーらが公然と活動している、とニューヨーク・タイムズは暴露した。
ニューヨーク・タイムズは、今回のケースが▲中国製商品が世界市場で占める比重に比べ、安全に関する規制がどれほど遅れているか、▲国家間の通関・検疫手続きが偽造薬品の流通にどれほど無力なのかを示す代表的なケースと指摘した。
全炳根(チョン・ビョングン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
偽グリセリンの輸出ルートFLASH
http://www.nytimes.com/ref/world/20070506_POISON_GRAPHIC.html
自分が死ななきゃ、毒だろうがなんだろうが輸出して金儲けするな、中国人。しかも
密造工場製
なのだから始末に負えない。
上記記事にもあるように
これまでも「偽グリセリン=ジエチレングリコール」の混入した「毒入りシロップ」が世界各地で集団死亡事件を起こしてきた疑い
は濃い。
中国は
食の「死の商人」
に成り下がったか。
続き。
この
パナマでのジエチレングリコールによる集団死亡事件
については、昨年11月の段階で日本でも愛知県の衛生研究所がサイト内で発表し、
ジエチレングリコールの毒性
について詳述している。
愛知県衛生研究所 パナマにおける謎の疾病 原因はジエチレングリコール 2006年11月28日
http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/3f/deglc.html
この時点では、60歳以上の男性が多く死亡していたが、その後死者の数は10倍以上になっている。
上記記事では、
96年に起きたハイチでのアセトアミノフェンシロップ中毒死事件(109人の子どもが被害にあい、88人が死亡)
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/00043194.htm(英文)
についても述べ
原因は中国から輸入された「ジエチレングリコール」
としている。
それから11年経っても
いまだに「グリセリン」と称して「ジエチレングリコール」を輸出している中国
のモラルのなさには呆れる。
こんな状態で
北京五輪を開催
するとは、片腹痛い。
おまけ。
上記では
グリセリンが高いから、安いジエチレングリコールを偽物として売る
という話だったが、日本では
グリセリンの処分をどうしよう
と悩んでいる人もいる。
バイオマス情報−高知 2007年03月03日 副生するグリセリンをどうする?
http://blog.livedoor.jp/m1939923/archives/51182397.html
うまくいかないもんでしょうかね?
続き。(22:19)
産経新聞の福島香織記者のblog「北京趣聞博客」の最新記事にも
パナマ毒入り咳止めシロップ事件
が取り上げられた。
食の安全学 番外編
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/167366
一読驚嘆。なんと
中国政府は5/8になってしぶしぶ声明を出したが、完全に責任逃れに終始している上に、昨年10月の段階で中国製ジエチレングリコールが原因と知っていたのを今まで隠蔽していた
というのだ。
いや〜、こんな国で五輪や万博開いてイイの?
儲けのためなら、ヒトが死のうがなにしようがお構いなし
のモラルの国なんですぜ? 一体
何を食わされるかわかったものではない
のだ。