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http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006121101000016.html から転載。
ピノチェト元大統領が死去 チリ、冷戦期に軍事独裁
死去したチリのピノチェト元大統領(AP=共同)
【リマ10日共同】南米チリからの報道によると、約16年間にわたり同国の軍政を率いたアウグスト・ピノチェト元大統領が10日、サンティアゴの陸軍病院で死去した。91歳だった。心臓発作を起こし、3日から入院中だった。
冷戦下で米国の支援を受け、左翼勢力を過酷な弾圧で抑え込んだ軍事独裁政権時代の中南米を象徴する人物。1998年、英司法当局に逮捕され、元国家元首の「人道に対する犯罪」をいかに裁くべきかについて世界的な議論となった。死去により、チリ本国での裁判も幕引きとなる。
1915年、チリ中部バルパライソ生まれ。陸軍司令官に就任した直後の73年9月、海、空軍両司令官、警察軍長官とともに軍事評議会を結成し、キューバ革命に影響され中南米では初めて選挙による社会主義政権を樹立したアジェンデ大統領をクーデターで打倒。74年から、90年の民政移管まで、大統領を務めた。
中南米ではいち早く民間主導の開放経済政策を導入、安定成長に貢献した一方、軍・警察による「左翼狩り」を徹底。軍政下の拷問による死者・行方不明者は計約3200人とされる。
ここ数年は心臓疾患や糖尿病で入退院を繰り返していた。
(2006年12月11日 09時51分)