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(回答先: レバノン産業相暗殺 反・親シリア派の対立確実 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 11 月 22 日 08:03:22)
□レバノンで反シリア派閣僚暗殺 米大統領も非難 [CNN]
http://cnn.co.jp/world/CNN200611220005.html
レバノンで反シリア派閣僚暗殺 米大統領も非難
2006.11.22
Webpostedat: 12:18 JST
- CNN/AP/REUTERS
ベイルート──レバノンのキリスト教右派ファランヘ党(カタエブ)のメンバーで、反シリア派有力指導者のピエール・ジェマイエル工業相が21日、首都ベイルート近郊で武装勢力に銃撃され、死亡した。イスラム教シーア派組織ヒズボラなどの親シリア派と、シニョーラ首相を筆頭とする反シリア派の対立は、事件を契機に一層深刻化する見通しだ。
治安当局者によると、同相は教会を出て、キリスト教地区を車で移動中に襲撃された。武装勢力は少なくとも1台の車で同相の車に激突し、3人が自動小銃で至近距離から同相を撃った。同相は頭部と首を少なくとも2度銃撃され、搬送先の病院で死亡した。病院には遺族や大勢の支持者が集まり、怒りと悲しみをあらわにしていた。
同相の祖父はファランヘ党創立者で、父はアミン・ジェマイエル元大統領(在任期間1982─88年)。おじのバシル・ジェマイエル氏も大統領に選出されたが、82年の就任前に何者かに暗殺された。
昨年暗殺されたハリリ元首相の息子サード・ハリリ氏は直ちに、事件にシリアが関与しているとの認識を表明。国連が提案した元首相暗殺事件をめぐる国際法廷の設置をレバノン政府が承認しないよう、「シリアがあらゆる場所に手を回している」と語った。
ブッシュ米大統領も訪問先のホノルルでジェマイエル工業相の暗殺を非難し、シリアとイランが民主的に樹立されたシニョーラ政権を弱体化しようとしているとコメント。「われわれはシニョーラ政権とその民主主義を支持し、平和な生活を望むレバノン国民を支持する。また、レバノン情勢の不安定化や悪化を煽ろうとするシリアやイラン、その支持勢力から民主主義を守ろうとする(レバノン現政権の)努力を支持する」と述べた。ただ、シリアおよびレバノンと事件とのつながりには言及せず、容疑者の徹底捜索を呼びかけた。
レバノン政界指導者らの反応は冷静だ。同相の父アミン・ジェマイエル元大統領は「反応は避けたいし、報復も望んでいない」としたうえで、「息子はレバノンの自由という大義のために『殉教』した」と語った。
また、シニョーラ首相は全国に向けてテレビ演説を行い、同相がレバノンの独立と主権のために犠牲になった殉教者だと発言。「犯罪者にレバノンの将来を決定させない」と明言するとともに、国際法廷の設置に向けた取り組みを強化する方針を表明した。
ドゥルーズ族の指導者ワリド・ジュンブラット氏も国民に冷静な対応を呼びかける一方、国際法廷を設置する意向を強調した。
一方、シリアの国営通信社は、同国がジェマイエル工業相の暗殺を「強く」非難する姿勢にあると伝え、「こうした恐ろしい犯罪は、レバノンの連帯や治安を損なうことを狙っている」との見解を述べた。
レバノン政府は、ヒズボラ主導の親シリア勢力との権力闘争の最中にある。先週には国際法廷の設置問題をめぐって閣僚24人のうち親シリア派の6人が辞任し、首相や他の閣僚らにも辞任を求めた。しかしシニョーラ首相は、閣僚の3分の2が留まっている場合は総辞職は不要とする憲法規定を挙げ、辞任を拒否した。
国連は、ハリリ元首相を含む22人の殺害事件にシリアが関与しているとの捜査結果を示したが、シリア当局は全面否定。ヒズボラも、国連側の主張を裏付ける証拠が提示されていないと指摘していた。