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日本人が好きなのに…在留特別許可求めるイラン人一家
http://www.sankei.co.jp/local/gunma/061124/gnm000.htm
10月に最高裁で強制退去処分が確定し、法務省に在留特別許可を求めている高崎市新町のアミネ・カリルさん(43)=イラン国籍=は不安な日々を過ごしている。育ち盛りの娘2人を抱える一家の大黒柱。「特別許可が出ると最後まで信じたい」と希望を捨てないでいる。(大竹直樹)
「法務大臣に会ってオーバーステイを謝り、特別許可をお願いしたい」
アミネさんが許可を求め、法務省や東京入国管理局(入管)に出した手紙は20通以上。長女のマリアムさん(18)=高校3年生=も長勢甚遠法相に手紙を書いた。
アミネさんが特別許可を求めて法務省に提出した署名は約4300人分。マリアムさんの中学時代のクラス担任からも人道上の見地から嘆願書がを出され、国外退去を猶予する「仮放免」期間の1カ月延長が10日に決まった。
しかし、「悪いニュース」が飛び込んできた。長勢法相が21日、会見で在留特別許可に否定的な見解を示唆。保育士を夢見て勉強を続けてきたマリアムさんは、1週間前に高崎市内の短大保育学科に推薦合格したばかり。「イランに帰るより死んだ方がまし」と肩を落とした。
アミネさんは今、「娘の夢を壊すくらいなら、正直に出頭せず、オーバーステイのまま生活した方がよかったのだろうか」と自問自答している。
平成2年にアミネさんは来日。イランでは洋服店を経営していたが、イラン・イラク戦争が起きたため店をたたみ、日本へ逃れた。家族の生活費を稼ぐためだった。約1年後、妻のアキラム・ファロキさん(39)と当時2歳のマリアムさんを日本に呼んだ。土木工事や解体作業をしながら生活費を工面。8年には二女のシャザデちゃん(10)が生まれた。
「不安のまま生活するのが嫌だ」
スクスクと成長する娘たちの姿を目の当たりにしたアミネさんは、こんな思いを強め、出頭を決意。11年に在留特別許可を求めて入管に足を運んだ。だが、特別許可は認められず、茨城県牛久市の入管収容所に10カ月間収容された。家族とは離ればなれになった。
「せめてあと半年、出頭を待てば…」
妻のファロキさんが悔しがる。外国人支援団体「APFS」を通じて、一緒に出頭した5家族のうち、中学生以上の子供がいた家族は在留を許可された。当時、長女のマリアムさんは小学6年だった。
それから6年。アミネさん一家は最高裁で敗訴後、マリアムさんの短大進学やシャザデちゃんの成長などを理由に法務省に再審査を申し立てている。
「娘はイランで絶対に生きていけない。文化が違い過ぎる。私たちは戦争のない日本と日本人が好きです」
アミネさんは、近所の人からもらったお守りを握り締めた。12月8日。再度の出頭要請日はあと2週間に迫っている。
(11/24 08:17)
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