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権力を批判する自由が存在しないところでは人間は尊重されているとは言えない(宮沢俊義氏)
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投稿者 heart 日時 2007 年 1 月 08 日 18:50:07: QS3iy8SiOaheU
 

個人主義について、宮沢俊義という憲法学者は、人間主義と同義と捉えていらっしゃいます。
以下、宮沢俊義著『憲法講話』(岩波新書)の記述を参考にまとめてみました。
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人間主義(個人主義):人権を保障=人間を尊重
「個々の人間に最大の価値をみとめ、政治を全面的にその価値に奉仕させる」
人権とは、「人間主義または個人主義という原理を、個々の人間の立場から呼んだ言葉」
基本的人権の尊重を柱とする現行憲法は、人間主義、個人主義に立脚していると言える。

人間を尊重=人間の個性を尊重
人間の個性は主としてその思想にある。
⇒人間を尊重するためには思想の自由の尊重が必要。

思想の自由は、それを外に表明する自由(=言論の自由、表現の自由)も保障されていなければ保障されているとは言えない。

人間の尊重⇒人間の個性の尊重⇒思想の自由の尊重⇒言論の自由、表現の自由の保障

言論の自由、表現の自由はどのようなときに侵されるか?
 ⇒権力(政治的権威、宗教的権威、学問的権威)に対する批判的言論・表現を権力者は好まず、制限・弾圧しようとする傾向がある。
⇒言論の自由、表現の自由を守るためには、権力による制限・弾圧を制御することが必要。

*表現の自由とは、「ただ意見を発表する自由ということではなくて、実は、権威の座にある人たちの気に食わない意見を発表する自由ということなのである」;「権威を批判する自由や、権威に反対する自由や、権威の座にある人たちが憎む思想を発表する自由が存在しないところには、表現の自由は存在しない」(宮沢俊義)
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