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□米情報機関は、イラク戦争がテロの問題を悪化させたとみている 米紙が報告書を暴露 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2495168/detail
米情報機関は、イラク戦争がテロの問題を悪化させたとみている 米紙が報告書を暴露
【アルジャジーラ特約25日】米ニューヨークタイムズ紙は24日、イラク戦争がテロの脅威を助長したと結論付けた報告書の存在を報じた。それによると、米政府の少なくとも16の諜報機関の見解を代表する報告書「世界のテロの動向:米国にとって意味するもの」は「イラク戦争はテロの全般的な問題を悪化させた」としている。
また米ワシントン・ポスト紙は、この報告書が今年4月に完成したもので、イラク紛争を暴力的なイスラム過激派にとって主要な人員徴募の道具として描いていると報じた。
エドワード・ケネディ米上院議員は声明を発表して、「この情報機関文書はブッシュ大統領のイラク戦争に関するいんちきな主張の棺桶に最後のクギを打ち込んだ」と述べた。
民主党が下院の支配権を握ろうとする努力の先頭に立っているR・イマヌエル下院議員は「不幸なことにこの報告書があらためて確認したのは、ブッシュ政権のイラク戦争についての方針継続的な手法がこの戦争をますます困難にするばかりか、わが国の軍隊にさらに死者を増やし、しかも、すべての米国人にとってテロとの戦いをさらに危険なものにしているということである。今や、この国は新しい方向を目指す時である」と述べた。
米国での世論調査は、ブッシュ大統領の共和党が、主としてイラク戦争に対する不満によって、11月の中間選挙で上下両院の過半数確保を失うだろうと示唆している。
この報告書は、ブッシュ大統領が選挙に向けての演説の中で、イラクこそいわゆる対テロ戦争の主戦場であると述べ、さらに、民主党が米軍撤退を要求していることは、米野党勢力が安全保障の面でなぜ信頼されるべきではないかを示していると強調した直後に、明るみに出た。
ブッシュ大統領は8月31日の演説で、「文明世界の安全は対テロ戦争の勝利にかかっており、それはイラクでの勝利にかかっている」と述べた。この際、同大統領はアフガニスタンや対タリバン戦闘には触れず、主としてイラクに焦点を当てていた。
ホワイトハウスはこの秘密報告書についてはコメントを出さず、24日のニューヨーク・タイムズ記事は「報告書の見解を代表していない」と述べた。ホワイトハウス報道官は「われわれが常に言い続けてきたのは、テロリストたちが決意も持っているということである。圧力をかけ続け、攻勢をとり続けることが対テロ戦争で勝つための最善の方法である」と語った。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年09月26日15時12分