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グラウンド・ゼロの作業経験者、大半が肺に異常 研究
http://cnn.co.jp/usa/CNN200609060021.html
2006.09.06
Web posted at: 17:36 JST
- CNN/AP
ニューヨーク──2001年9月11日の米同時多発テロ直後、ニューヨーク市内の世界貿易センター(WTC)倒壊現場、いわゆる「グラウンド・ゼロ」で活動した建設作業員や警官、消防士、ボランティアなどの7割近くが肺に異常を抱えていることが、マウント・シナイ医療センターの研究で明らかになった。同時テロに関連した健康問題の研究としては、過去最大規模。
同センターは02年7月から04年4月まで、グラウンド・ゼロで働いた9500人を検査した。その結果、(1)同時テロ後、肺に新たな異常が発見されたり肺の症状が悪化した被験者は全体の70%近く(2)同時テロ前には何の異常もなかった被験者の61%が、がれきの中での作業で肺に異常が発生(3)3分の1の被験者は肺機能に異常(4)肺機能検査での異常発生率は一般人口の2倍。異常は作業後数カ月続き、数年間続く事例もある──といったことが判明した。
異常の原因は、作業経験者らがグラウンド・ゼロで吸い込んだ毒性のある灰色の粉じん。一部症例は、一生完治しない可能性も高い。
研究は「世界貿易センターせき」と呼ばれる症状を重点的に取り上げている。同時テロ直後はほとんど理解されていなかったものの、医療専門家らの間で問題視されるようになった。現場に一番乗りした作業経験者の症状が深刻であることも明らかにされている。研究報告は、7日に発行される「環境健康展望」に掲載される予定。
グラウンド・ゼロの作業経験者の健康問題をめぐっては、社会的懸念が高まっている。副鼻腔炎やがんなどの健康被害を受けたとする作業経験者や市民など8000人は、ニューヨーク市やその請負業者を相手取って集団訴訟を起こした。
ブルームバーグ同市市長は、グラウンド・ゼロでの作業と異常との間に直接つながりがあることは依然裏付けられていないと主張。同市の政治家らは、研究治療プログラムへの連邦政府支援を求めて医師らと連携したうえ、健康への危険性に関する警告を怠ったとして、環境当局の責任も追及している。