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□部分停戦の解除でイスラエルが空爆を再開 リタニ川北部まで制圧へ [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2271979/detail
部分停戦の解除でイスラエルが空爆を再開 リタニ川北部まで制圧へ
【アルジャジーラ特約1日】イスラエルは1日、48時間の部分的停戦の後、レバノンへの空爆を再開すると言明した。イスラエル軍の上級司令官であるシュキ・シャフール准将は、イスラエルが民間人の退去のために与えた部分的停戦の後、全面的な空爆を再開すると述べたもの。
イスラエル軍は1日、レバノンのリタニ川北岸の住民に対して退去するよう警告し、空爆の目標がこれまでよりもさらに北上することを示唆した。
同軍スポークスマンは「リタニ川の北には、われわれがヒズボラが行動していると認知する拠点が幾つかあり、すでにビラがまかれた」と述べた。軍はこれまでビラの散布については否定していた。
イスラエルの国家安全保障閣議は1日、開催され、政治消息筋によると、レバノン南部領に6−7キロ入って地上掃討作戦を実施することを承認したが、リタニ川に至る全地域の確保は認めなかった。
イスラエル国境まで20キロのリタニ川は戦略的境界とみなされている。
イスラエルのレバノン領内への新攻勢は、欧州連合(EU)諸国外相が敵対行為の即時中止を呼び掛けたのと時期を同じくしているが、EUの要請は、英国など米国の同盟諸国の主張する即時停戦を若干弱めたものである。
国連はレバノンのための国際軍の動員についての討議を少なくとも8月4日まで延期し、政治解決に向けてのさらなる進展を待つことになった。
さらに、国連は同日、イスラエル、ヒズボラ双方から安全についての保障が得られなかったため、レバノン南部の国境に近い村落向けの援助車両隊2隊の派遣計画を取り止めた。
イスラエル軍は同日、レバノン南部に進撃、町や村に砲撃を加えたが、ヒズボラの激しい抵抗に遭遇した。ヒズボラ側はイスラエル兵3人を殺害したと伝えられる。
イスラエルは48時間の空爆停止を声明していたが、レバノン治安当局者や目撃者によると、イスラエル機は同日、シリアに近いレバノン南部を爆撃した。
イスラエル軍の声明によると、この空爆はヒズボラへの「武器の移送を防止」する目的で行われた。
イスラエルはこれまで、空爆は対ヒズボラと地上軍支援のために使用されたと述べていた。
イスラエルの砲兵部隊はまた、レバノンのアイタ・アル=シャーブ村周辺の国境地域を砲撃したが、そこではヒズボラがイスラエル部隊との交戦で戦車1両を破壊、建物から建物への近接戦闘で35人を死傷させたと声明していた。イスラエル兵士の死亡は3人と伝えられている。
アルジャジーラ特派員によると、レバノン南部では、カフィール・ショバへの激しい砲撃とアル=キヤム町への空爆があった。
イスラエルの司法大臣によると、過去3週間の戦闘で、推定兵力2000人のヒズボラ側で約300人が戦死した。その後、観光大臣は400人を殺害と言明した。
しかし、ヒズボラ側は、戦死者数を隠さないとして、死者43人と声明している。
シャフール准将はイスラエル北部で、イスラエル軍数千人がレバノン南部の前線でヒズボラと交戦中として、「現在、レバノン内部でおよそ6つの作戦に従事中だが・・・各個作戦の規模は旅団規模ないし、それ以上である」と述べた。イスラエルの旅団は通常、兵力1500人で構成されている。
同准将はさらに、イスラエルはリタニ川をほぼ制圧したが、その一部は空からの攻撃ないしは長距離砲撃だけで、地上軍なしで支配できると述べた。
レバノンではこれまで少なくとも617人の民間人が死亡した。同国の保健相は瓦礫の下に埋まったままの遺体を含めれば750人に上ると述べている。イスラエル側の死者数は51人。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)