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安倍総理の高支持率、小泉前首相の人気とか、自殺誘導政党、人殺しやむなし自民党なのに、なぜか、選挙に勝ってきました。ひとつの理由に、国民は事実を知らない、いや 知らされないから、ということで、大手新聞を中心に、マスコミの報道振りに失望されている方が多いと思います。
その上で、いいや、これからは、大手マスコミでは報道されない情報がネット上では見ることができるので、もっとブログなどを使って、国民に事実を伝えていこう。という希望があると思います。
いつかは、もちろんそれが有効になっていくとは思いますが、短期的に見ると 私はそれはなかなか難しい、と感じております。
一つは、ブログやネットで情報を得る人々の層です。
この阿修羅には、高、中年女性は少数派では、と思いますが、選挙に行く人々は、この層がとても多いのです。
私は、中年にはまだ入らないかもしれませんが(入っていたりして)、こどもを持つ母親なので、こどもを通じ、かなり多くの、中高年女性達としりあいましたが、圧倒的多数は、情報はテレビか、新聞で得ています。なぜ、ネットで情報をえないかって、それは、当然です。
だって、今の42,3歳以上で、若いときから、仕事をやめずに(ということは、仕事上でも責任をもつ地位になっており、パソコンを使いなれている)人は少数です。
50近くになれば、目も悪くなってきます。若い頃から使い慣れていないパソコンからなぜ、わざわざ情報を得るでしょうか。
メールくらいには使うけれど、というのは40代です。今の時代で、50、60、70代の女性がネットで情報を得るのは、絶望的というくらい少ないでしょう。
そして、これらの人々が有力な有権者なのです。
こどもを持つ母親は、税金の使い道はもちろん、こどもの教育や保育、福祉、老人福祉(自分の親の面倒などがからむから)などの観点から政治家を選んでいる人は少なからずいます。
私の話した限りの女性(近所、公立学校の母親達、PTA関係など)は、あの政治家かっこいい、などのミーハーな視点で入れているひとはいませんでした。(こどもがいない、若い女性にはいたけど)
こういういわゆる、まじめに政治家を選ぼうとする女性達は、ワイドショウには、少しは懐疑的でも、新聞やニュースは信じていますね。ワイドショウを批判できる女性たちは、ミーハー的でない、NHKや朝日新聞を重要な情報源として、まじめに考えるのです。
私は以前ここで、女性達が政治的ニュースから疎外されている、と書いた事があります。
例えば、大手新聞やら テレビから疎外され、反権力的で 阿修羅ではさかんに取り上げられている 講談社のゲンダイは、男性誌であり、いわゆる、女性が見たくない情報も掲載され、女性は買いません。時に面白い記事を載せる、写真週刊誌も 集英社の週間プレイボーイも、週間ポスト、スポーツ新聞も同様です。こういう反権力で、政府をたたく出版社が、女性向けには、料理、芸能界のゴシップ、おしゃれ、旅行、ダイエットの記事しか掲載しないのです.
男性の考える女性と違う興味のある女性の関心を受け入れるのは、結局、女性を男性の性の快楽の対象物として扱わない(ように見える)新聞や、NHKニュースや、ワイドショウでないニュース番組ということになります。
特に都市にすむ一定年齢以上の女性たちは、地方の方と違い、誰が当選しようと、その個人と生活が直接が関係しないし、人情などでは投票しないでしょう。人柄、つきあい、の関係より マスコミの情報から投票する人が多いでしょう。
だから、以前は民主党が一区で勝つ、一区現象が起こったのでしょう。今は大手新聞、テレビが政権党の側に立っているとすれば、都市で多くの女性が まじめに、自民党に投票するのも、当然の成り行きです。
この傾向は、ブログがどんなに頑張っても止めるのには限界があると思います。大票田の中高年女性が見ないのですから。
彼らの多くは、ミーハ−視点で投票しているとは思いません。
彼らに如何に事実を伝えていくのかが大切です。
週刊文春が、女性ヌードや、ピンク情報、男性側から見たポルノ記事をやめ、女性読者を獲得したように、講談社や集英社、祥伝者等が、従来の政治は男性のもの、女性はどうせ興味がない(興味を持つ必要もない)という前提に立たず、思い切った雑誌編制をすることを望みます。
また、記者クラブで守られている大手新聞社で働く人々は高給取りで、庶民の感覚からかけ離れている という指摘を見かけますが、その視点だけでなく、その大手新聞だけでなく、マスコミ全体で力をもっているのは男性であり、女性の感覚からかけ離れている、という視点も忘れないで欲しいと思います。
確かに パソコンを使って ネットから情報を得る技術はやっている人には、簡単でしょう。
しかし思い出して欲しいのは、今から何年も前、パソコンが、職場に入り込んできた頃、中年男性がなかなか使えず、若い社員に笑われる、という漫画をよく見かけました。パソコンを一生懸命習う中年男性がいっぱいいましたね。
笑われようと、とりあえず学ぶ場と時間があった男性はともかく、同年代の女性は、そういう機会さえもなかったのです。必要性も感じなかったでしょう。
西洋では、情報へのアクセス自体の貧富の差が以前から社会問題のひとつでしたが、仕事での男女の役割分担の激しい日本では、貧富の差もさることながら、男女の差をもっとみないと、解決に向けて動きようがない と思います。
今の日本で、こんな悪い政治がなぜはびこっているかを考えると、賄賂とか、義理人情政治などの影響より(昔は、こう思っていた)、事実がきちんと伝えられていないこと、大手の新聞、テレビが政権の味方 というのが、とても大きな原因と考えられます。
少したいへんでも、木村愛二氏が主張されている、NHKを国民のメディアとする、や、記者クラブの廃止 にもっともっと力をそそいだらいいのでは と感じます。
その上で、後でいいので、メディアに女性の視点がもっと入り、男女間に横たわる情報へのアクセスの差がうまるような動きが見られるといいな。と思います。
フライデーなども同様です。