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それは人類共通の弱みでしょうが、結局は地獄しかもたらさないでしょう。
http://www.asyura2.com/0601/holocaust3/msg/365.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 8 月 10 日 07:34:11: SO0fHq1bYvRzo
 

(回答先: 科学的調査や歴史的事実より涙の体験談 ホロコーストを信じる理由 投稿者 東京音頭 日時 2006 年 8 月 09 日 10:17:47)

それは人類共通の弱みでしょうが、結局は地獄しかもたらさないでしょう。


東京音頭さん、はじめまして。ご自分の体験された欧米人との対話をわかりやすく綴っていただき、非常に興味深く読ませていただきました。

私の周辺にいる欧州人(ほとんどスペイン人ですが)は、スペインがホロコーストへの疑いそのものを刑事罰の対象とする国であることもあり、なかなか「腹を割った話」ができない状況です。私もそのような国で暮らす外国人としてどうしても慎重な態度にならざるを得ず、お互いに何か踏み込んではいけない領域を感じて慎重になってしまうわけです。

悲しいことに、スペイン人たちはある意味でそのような状況には慣れています。伝統的にカトリックの教義に対する疑問は異端審問の対象でした。つい30年ほど前まで続いたフランコ独裁政権の下でフランコに対する疑問は秘密警察の弾圧の対象でした。心の底で何を思っていても、それを表に出すことは許されなかったのです。ある思想統制の後に別の思想統制が、一つのタブーが去ってまた新たなタブーがやってくる、その中で多くの人々が必然的にとる表向きの態度は「無関心」でしょう。ここでは「無関心と刹那主義」が生きる知恵なのです。新たなタブーを積極的に護持してそこから利益を得る種類の人々は別として、ですが。

その中で、身近でホロコーストに関する話題に触れた経験は次の拙稿にしたためております。ただしこれはスペイン人の話ではないのですが、
http://www.asyura2.com/0502/war66/msg/1255.html
アンネ・フランクはガス室で死んだ、と叩き込まれる小学生

また、私の知っている日本人の青年が夜の街で酒場の前でスペイン人のゴロツキに絡まれて殴られ歯を折ってしまいました。そのときに彼と親しいイスラエル国籍の中年のユダヤ女性が、「それはきっと人種主義者のせいだ」と叫んだのです。もちろんスペイン人の中にはアフリカ人やアジア人やインディオ顔の中南米人を嫌悪する連中はいます。しかしその事件が起こった状況を「人種主義に基づく襲撃」とまでは断定できません。ところがそのユダヤ女性にとってはもう「人種主義の暴力」しか頭に無いわけです。

「私たちユダヤ人は何百年も人種主義者に苦しめられてきた。だから人種主義者の恐ろしさはよく知っている。あの人は日本人にしては鼻が大きい。だからきっとユダヤ人と間違えられたのだろう。きっとそうに違いない。だから殴られたのだ。反ユダヤの人種主義者のせいだ。そうに決まっている。」

もういったんそうと決め付けたらテコでも動きません。余りの真剣な態度に私は思わず笑いたくなるのをこらえて「そうか、そうか。」と言うしかありませんでした。


科学的な筋道や冷静な思考よりも、作り話や噂や主観や衝動の方がはるかに強く人を動かすことは、決してユダヤ人や英国人だけではなく、どこの国のどの民族にも共通しているでしょう。特に日本では近年これにテレビの人気番組が加わるようです。

今年、みのもんたか誰かの番組で何かのお茶(だったかな?)が健康に良い、と一言言ったら、次の日には全国でそのお茶が店の棚から消えてしまった、というような話を聞きました。去年はたしか寒天の粉がTVの番組で健康に良いと言われたとたんにあっという間に売り切れた、と聞きました。

これがまだ健康食品だから大して害は無いものの、何かの政治的あるいは宗教的な誘導ならとんでもないことになるでしょう。というか、もうすでになっているでしょうけど。日本の現首相や次期首相候補など、いい加減な演出や衝動で動かされやすいマダム連中を対象にマスコミが作り上げた虚像でしょうね。


しかしこんな傾向は何人にでも共通しています。人類共通の弱みでしょう。ただ問題は、そんな弱みが逆に他人を大量に傷つけることを許し、さらにそれを正当化して、もうその地獄から抜け出ることをできないようにさせてしまうことです。

http://asyura2.com/0601/war83/msg/506.html
投稿者 さすれば 日時 2006 年 8 月 09 日 07:39:50
シオニスト組織がイランへの核攻撃を呼びかける(仏『ヴォルテールネット』より)

上記の投稿で、極右シオニスト・グループが、レバノンでの戦闘を徹底的に行いイランへ核攻撃を仕掛けることを呼びかけているのですが、その中に『新たなホロコーストを許すな』という一節がありました。これはイスラエル人(あるいは世界中に住む多くのユダヤ人)にとってかなり有効な呼びかけでしょう。他国を核攻撃し他国民を多数死に追いやり国を破壊することへの罪悪感が、『新たなホロコーストを許すな』の一言でずいぶんと薄められてしまうのではないか、と恐れざるを得ません。

先ほどのイスラエル国籍の女性にしてもそうですが、「反ユダヤ主義」「迫害」に対する恐怖心はもはや理屈も筋道も超えています。この女性は私が日本人だから(日本人は親ユダヤ的だと教わってきたからでしょうが)安心してあそこまで話したようです。彼女は普段から周りにいるスペイン人やその他の欧米人に対しては、おせっかいなくらいに世話を焼き何かの活動には必ず顔を出して世話役を務め面倒を見ている人で、決して悪い人ではないのですが、どうもそのその活動が「他人のためを思う」自然な心情の発露というよりも、「ユダヤ人だからということで嫌われたくない」という一心でやっているような、「嫌われることへの恐怖感」がその基盤にあるのではないか、と感じるほど、異様な感じを受けることがあります。

ユダヤ人たちが迫害やホロコーストを語る際に、もちろん「被害者」として同情心を買いたい、相手が同情してくれることで安心するような心理が働く、という面があるのでしょうが、それと同時に、夢が夢を次々と膨らませるように、恐怖心が新たな恐怖心を勝手に膨らませていくといった状況もあるのではないか、と思います。

そんなイスラエル人たちに対して何とも言いようが無いのですが、彼らは日ごろどれほど異なった政治信条を持ち異なった生活態度でいても、「迫害」「ホロコースト」の一言でそんなものは吹っ飛んでしまって一つにまとまってしまうでしょう。イスラエルは夢でも希望でもなく恐怖心でまとまっている国です。他国人と異民族をどれほど殺しても『新たなホロコーストを許すな』ということで正当化されてしまうのかもしれません。「神話として機能するホロコースト」は、『新たなホロコーストを許すな』のスローガンの下に世界中で新たなホロコーストを生み出してしまうものでしょう。


ホロコーストは単にイスラエルを作って維持する際の外交的武器となっているばかりではなく、もっと重要なことに、イスラエル人と世界のユダヤ人を恐怖心で一つにまとまらせる「内へ向けての武器」となっているようです。この点が私の造語である『絶対悪信仰』の最も恐ろしいところです。私自身は公式の歴史で言う「ガス室でのユダヤ人絶滅作戦」など信用しませんが、しかしナチスによる凄まじい迫害は事実と思っています。ただその迫害への恐怖感が、集団的に他人を迫害することへの罪悪感を消すほどに強いものなら、まさに地獄の上に地獄を重ねるようなものでしょう。そしてそれは、イスラエルという国をそのように作りだし、そのように維持している者達の責任です。

またよく聞くことですが、米国人には「600万人」は知っていても第2次世界大戦で死んだ自国民の数を知らない人が多いようです。まして2000万人のソ連人(ロシア人、ベラルーシ人、ウクライナ人など)が死んだことを知っている人はほとんどいないでしょう。これはもうひとえに、ユダヤ人のことにしか関心を持たせないようにしてその他の事実を知らせようとしない、米国のメディア(新聞、TV、ラジオ、映画、出版、インターネット)と教育の責任です。カナダやオーストラリアでも基本的に同様だと思います。

確かに根拠の無い話を信じ込むのは人類共通の弱みですが、その弱みを利用してある政治目的のために人々をマインド・コントロールし誘導しているメディアと教育を告発し叩いていかない限り、その弱みはより深まった弱みを生み出し、地獄はより暗い地獄を生み出すだけになるでしょう。

信じ込む個々人は、自らの力ではどうにもならないことが多いのではないか、と思います。もしそれが変化する事があるとすれば、自分がどれほどマインド・コントロールを受けてきたのか、に気付いて愕然とすることがきっかけになるのではないでしょうか。そのきっかけは必ずしもホロコーストに関することである必要はありません。9・11事件のことでも良いし、「イスラム・テロ」に関するものでも良いし、あるいは「健康食品」についてでも構わないと思います。一つがきっかけになってさまざまなことに疑いの目が開かれていくことが大切ではないか、と感じます。

先日、米国のユダヤ人高校生がAIPACの研修会について書いた手記を翻訳して投稿いたしましたが、そこで作者が「ひょっとして私は操られているのではないか」と感じた、そのような経験が決定的に大切であるように思います。

長々と書いてしまいましたが、かく言う私としても、このような世界で死ぬまであがいてもがいて、無明をさすらって生きるしかないのでしょう。

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