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(回答先: 愛国心について【池澤夏樹 2004−04−07】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2006 年 10 月 29 日 21:58:19)
「愛国心」どうやって教えるの? by はりうたかし【教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会】
2006-10-29 22:03:22 「愛国心」どうやって教えるの? by はりうたかし【教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会】
http://www.kyokiren.net/_voice/aikokushin2
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日本人には愛国心が足りない。だから公共の精神も育たず、自分勝手な人間ばかりが育ってみんなダメになっている。教育基本法に愛国心を育てることを明文化し、教育のなかで愛国心を育てなければならない。 で、どうやって教えるのでしょう。「愛」を。 すでに学校ではこんなことが行われています 君が代斉唱で音量調査――三段階で評価・久留米市教育委員会 福岡県久留米市教育委員会が、今春行われた小中学校の卒業式と入学式で、君が代を歌う声の大きさを大・中・小の三段階に分けて調べていたことが二十九日、分かった。学習指導要領で「入学式や卒業式では、国歌を斉唱するよう指導する」と定めた文部科学省は「声の大きさの調査までは聞いたことがない」としており、「何の意味があるのか」との疑問の声も上がっている。 http://www.asyura2.com/0406/war56/msg/202.html つまり、声が大きいほうが「愛国心」が大きい、という判断をしようとしているわけですね。元気のない子、引っ込み思案な子、テレ屋さんなどは、「愛国心が足りない」ということになりそうです。 何はともあれ学校では、愛国心が育ったかどうか、評価をしなければなりません。そこで、こんなことも始まりました。 「愛国心」通知表問題福岡市内の小学校のほぼ半数の六十九校が本年度から使っている六年生の通知表に、「国を愛する心情や日本人としての自覚」を三段階で評価する項目が新たに盛り込まれていることが八日、分かった。国の学習指導要領を踏まえたものだが、全国の政令市でも異例の措置で、福岡県内の市民団体が「人権教育上、重大な問題」として同県弁護士会に人権救済を申し立てている。 http://www.nishinippon.co.jp/news/wordbox/2003/report/0468.html http://www.kodomo-hou21.net/_essay/aikokushin.html 「あなたはとても愛国的です」「ほどほどに愛国的ですが、もっと努力しましょう」「あなたは愛国心が足りません。もっと国を好きになれるよう努力しましょう」――こういう感じで、子供の「国を愛する気持ち」を段階的に評価しようという試みです。でもいったいどこでどうやって判断するのでしょう。わかりやすいのは、国をほめるのは愛国心が高い子、国をけなすのは愛国心が低い子、と判断できそうです。つまり国のあり方に批判的な意見を持っていては、「愛」が足りない、という評価が下されるようになるわけです。これはずいぶん国を運営している人たちに都合のいい仕組みですよね。 でも評価する前に、教えなくちゃいけません。そっちが本来のお仕事のはずです。では愛国心はどのように教えたらいいのでしょうか。これは言葉どおりに考えれば、「愛」を育むことにほかなりません。自分たちの国を「好きになる」という気持ちを育んでいく、ということですね。学校の先生たちが「愛」のエキスパートだとはちょっと想像しにくいですが、成績と絡めることで、うまくできそうです。 まず徹底的に「日本を好きになろう」キャンペーンを張ることです。「国が好きじゃないなんて間違っている」というムードをつくりあげ、好きになることがいい成績につながるようにします。本当に好きかどうかは、この際たいした問題じゃありません。みんなが「日本大好き」というムードになりさえすればいいのです。そういえばそんな国、ありますよねぇ。 ところで、外国籍の子供たちに対してはどうするのでしょう。 実は、そのことはまったく考えていないようなのです。将来日本を背負って立つことを期待されていないので、どーでもいいと考えられているようです。他のみんなと一緒に「愛国心を育てる」授業を受けることになるのに。 でも評価はしないわけにはいきません。ところで外国籍の子供の場合、評価する「愛国心」って、日本に対してでしょうか、それともその子供の国籍のある国? おそらく後者でしょうね。でないと「創氏改名」を押しつけた時代と同じになってしまいますから。でもそうだとすると、たとえばツバル出身の子供やブルキナファソ出身の子供、さらに聞いたこともないような国から来た子供に愛国心があるかどうか、どれぐらいあるか、どうすれば愛国心を育てていけるか、先生たちはどうやって判断するのでしょう。 そう、じっさいには不可能です。外国籍の子供たちに日本の先生が日本の学校で愛国心を育てていくことは、ちょっとできそうにありません。でも最初に言ったように、それはどうでもいいのです。大多数を占める日本人の子供に愛国心を植え付けられれば、外国人の子供がちょっと居心地悪い思いをしても、疎外感を感じても構わない、と考えられているようです。 では日本人の子供たちには学校で愛国心を教えることができるのでしょうか。 できる、と考えられています。先に書きましたが、日本大好きキャンペーンをやり、「日本を好き」なことを成績に結びつけることによって。 たとえばこんな感じ。「富士山を美しいと思うか」という問題を出します。もちろん「美しいと思う」と答えればマル、「美しいと思わない」と答えればバツです。「世界一美しいと思う」なんて答えると、二重マルがもらえるかもしれません。 子供たちに期待されているのは、学校でいい子でいること、いい成績を取ることです。子供たちはそんな学校生活を生き抜いていかなければなりません。当然、子供たちは正解を学習し、よほどへそ曲がりでないかぎり、きちんと大人が期待する正解が答えられるようになるでしょう。 でもひとつ問題があります。それは、子供たちは正解を答えるために、ときにウソをつかねばならないことです。少なくとも、自分が感じていることと違うことを「自分の考え」のように言わなければなりません。「あなたはどう思うか」と聞かれているのに、自分が思うことを素直に言うことは必ずしも正解ではないことを、子供は正しく学習するでしょう。そして「あなたはこれこれについてどう思うか」と聞かれたとき、相手が期待している答えを答えようとする人間が、いっちょあがりです。 もしもうまく答えられなかったら、補習授業が待っているかもしれません。小さいときに富士山の樹海で迷子になった経験があり、富士山を見るたびに身体をこわばらせてしまう子が、「美しいとは思わない」なんて答えちゃったら、も〜う大変です。「なぜ美しく思えないのかな?」「ほかのみんなは美しく思うって言ってるよ」などと、「美しいと思います」と元気に明るく答えられるまで家に帰してもらえなかいかもしれません。 こういうことを、別の場所では「洗脳」と呼んでいます。 もちろん、これは極端な例かもしれません。学校ではこんなトホホな授業はしないに違いありません。でもねぇ、「愛国心」を声量で測るなんてことを思いついちゃう人たちですからね。 あなたの愛国心、「松・竹・梅」で言ったらどのぐらい?
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