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「これは。テレビで見た北朝鮮の建築技術と殆ど違わないじゃないか」
http://www.asyura2.com/0601/bd43/msg/667.html
投稿者 hou 日時 2006 年 4 月 25 日 01:49:15: HWYlsG4gs5FRk
 

(回答先: Re:日清日露の教訓を忘れ、中年太りの鈍足戦艦「大和」で戦おうとした昭和の馬鹿海軍 投稿者 Kotetu 日時 2006 年 4 月 25 日 01:15:05)

Kotetuさんおばんです。
日本は、そのころから何も変わっていない。
日本の非合理な政策は、明治後期から大正に始まったものとおもっています。
「明治という国家」本にもあるように、明治は大正、昭和とは比べ物にならない
別国家といっても言いぐらいの合理性に貫かれた国家だったとおもいます。

http://www.geocities.jp/fghi6789/kensetsu.html


 私が室蘭工業大学建築工学科二年生の時に、北朝鮮でスタジアムを建設する工事作業風景をテレビで見た事がある。それは人力によって鉄筋を組み立てている極めて原始的な作業風景であった。「北朝鮮の建築技術というのは日本と比べて恐ろしく原始的だ」という印象を受けた。そのテレビを見たクラスメートも私と同じような感想を述べた。
 大学を卒業してから私が就職したのは大阪に本社のある準大手ゼネコンの(株)鴻池組であった。私は(株)鴻池組の東京本店に配属となった。私に与えられた最初の仕事は、横浜市にあるライオンズマンション伊勢崎町新築工事現場の現場監督であった。
 そこで私が見たものは、大学生の頃にテレビで見た北朝鮮のスタジアム建設と大して変わらないような恐ろしく原始的な作業風景であった。鉄筋を組むのは人力が頼りであり、特に基礎など地下の部分の作業は自動化が殆ど進んでいない。「何だ、これは。テレビで見た北朝鮮の建築技術と殆ど違わないじゃないか」。私は騙されたような気分になり、愕然とした。日本の建設工事現場はロボットなどの近代的な技術が取り入れられて、自動化が進んでいるのだと思っていた。しかし、現実は私の予想と大違いだった。建設業は他の産業と比べて遅れているという印象はあったが、想像以上に遅れていた。
 下請けと元請けの関係についても、一般的に考えられているイメージとは正反対であった。現場監督というと威張り腐っているというイメージがあるのではないだろうか。それに対して下請け業者というのはゼネコンからピンはねされたり苛められたりする存在だと思っている人が少なくないだろう。
 しかし、私のいた現場では、下請けの作業員が威張っていた。作業員が監督に対して怒鳴ったり暴力を振るったりするというのは日常茶飯事だった。清水建設や大成建設のような大手ゼネコンの工事現場ではどうなのかしらないが、鴻池組クラスのゼネコンの小さな工事現場では、現場監督はあまり強い立場には無い。普段は大手の下請けとして働くが、片手間で鴻池組の工事現場に来るという業者が多かった。ある大手ゼネコンのトップは、「ゼネコン一社が破綻しても公共工事は続行するし、民間工事も他社が肩代わりできる。仕事さえあれば、かなりの下請けや資材供給会社はやっていける。言われるほど連鎖倒産が出たり、失業が増大する訳ではない」と見る(日本経済新聞二〇〇〇年八月十二日)。これは拙著「ゼネコンが日本を亡ぼす」(明窓出版)にも書いたが、一般的に考えられているよりも遥かにゼネコンは弱い存在に過ぎない。
 新入社員の時、現場管理業務に不慣れなために鉄筋圧接の検査のための印を付けるのが遅れた事があった。すると鉄筋工の S工務店という下請け業者の Aという若い職長が上から殴りかかってきた。このS工務店というのは鉄筋を組む業者だが、日本を代表する大手業者だったが、倒産した。鉄筋に印を付けるのが遅れた事については私にも落ち度はあった。しかし、現場で親睦を深めるために行われた焼肉パーティーでS工務店の Aともう一人の社員の悪ふざけによって火炙りにされそうになった事もあった。また、S工務店の作業員が排水用と思われる塩ビ管に故意に飲み終わった飲料の空き缶を投下するなど悪ふざけがひど過ぎた。Aは私より若いのだが、三十歳近い主任に対して大声で怒鳴りつけたりするなど非常に態度が悪かった。作業員の一人は自分たちがやくざと関係している事をやたらと強調していた。本当かどうかは分からないが、そういう事をいう事自体がまともな社会人のとる態度ではない。
 また、現場ではくわえタバコでの作業は禁じられているが、守っていない作業員が多く見受けられた。ある型枠大工に注意したが、「もう、この現場にはこねえよ」と捨て台詞を残して姿を現さなくなった。主任をはじめとする先輩たちも、くわえタバコの作業員に対して見て見ぬふりをしていた。
 土方の職長の中には泥棒もいたが、発覚しても何の反省もせずに威張り腐っていた。その人は私に雑用をしょっちゅう命じるので断った事があるが、私に金属製の工具を投げ付けてきた。彼は横暴の限りを尽くしていたが、何の咎めも受けず、出入り禁止にもならなかった。このように工事現場の規律は乱れまくっていた。どちらが監督なのか分からないような状態だった。工事現場は怒声と暴力が支配する無法地帯だった。
 しかし、先輩たちの話では、「ここの職人は大人しい方だ。よその現場では段取りが悪いとヘルメットを投げ付ける鳶もいる」という事だった。私のいた現場はまだましだったらしい。
 土建業者に関しては悪い噂が絶えない。警察に逮捕されて留置所に入れられた首都圏のある若いダクト工の証言によると、社長を含めてその会社の社員の全員がシャブをやっていて、自分も勧められて、中毒になったそうだ。彼の話によると社長が元凶だそうだ。
 同じ工事現場で働く建設作業員の運転する車に同乗していた北海道の元建設作業員の話では、警察を見かけたその運転者から、「やばい、お前、代わってくれ」と頼まれたそうだ。車を運転していたその建設作業員は、お尋ね者であり運転免許証の名前と本当の名前が違っていたのだそうだ。
 こういう話は枚挙に遑が無い。理由はよく分からないが、建設業界にはやくざが非常に多い。とにかく柄が悪い業界だ。建設作業員は数自体が多いからという事もあるだろうが、犯罪行為が新聞をよく賑わす。荒っぽい肉体労働のせいだろうか。
 私が現場監督をしていた建築工事現場にも元殺人犯だとか前科を誇る作業員がいた。やくざとの付き合いを強調する職長もいた。他の工事現場では土工に殴られた新入社員がいるという話を聞いた事もある。私も作業員から暴行された事が何度もあるし、殺されそうになった事もある。

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