★阿修羅♪ > 不安と不健康11 > 266.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 食品添加物の現場 連載7添加物の量も種類もわからない一括表示・「アミノ酸等」の「等」って何?[日刊ゲンダイ] 投稿者 feel 日時 2006 年 2 月 06 日 01:50:30)
日刊ゲンダイ2月2日号
元トップ営業マンがあかす
食品添加物の現場 連載8
安部司
http://gendai.net/
パックサラダはなぜ何日も色変わりしないのか
殺菌剤のプールで何度も消毒
前回、添加物がはびこる温床として「一括表示」という制度があることを紹介しました。同じ目的のために使われたものなら、複数の添加物を使っていても、表示は 「香料」「pH調整剤」とひとまとめでいいという制度です。そのため、実際にどんな添加物がどのくらい使われているか、消費者にはほとんど分からないという問題点を指摘しました。
しかし、添加物が乱用されている原因はそれだけではありません。たとえば、この連載の2回目にコーヒーフレッシュは水と植物油と添加物で作るという話をしましたが、小さなポーションにその表示はないはずです。なぜかというと、パッケージが小さい商品(30平方a以下)は、原材料を表記しなくていいことになっているからです。たしかに、小さいお菓子などにひとつひとつ添加物を表示していたら、ラベルで中身か見えなくなってしまうものだって出てくるでしょう。
それ以外にも、バラ売りのもの(包装しないもの)や店内で製造・販売するものには、添加物の表示義務がありません。お総菜屋やパン屋で、添加物の表示がないのはそのためです(自主的に表示しているところも最近はあります)。
また、加工食品を作る際に使われた添加物のうち、食品の完成前に除去されたり、中和されたりするものは「加工助剤」とみなされ、表示しなくてもいいことになっています.ミカンの缶詰は内皮がむかれた状態で詰められています。この皮は「塩酸」と「カセイソーダ」で溶かしますが、「塩酸」は「カセイソーダ」で中和されるため、ミカンには残っていない、毒ではないということになっているのです。
最近では、「健康志向」のためかパックサラダがよく売れるようです。それらの野菜は「殺菌剤」(次亜塩素酸ソーダ)のプールで何度も消毒されています.「殺菌剤」の入ったプールにカットした野菜を次々に投げ込んで消毒します。しかも1度ではなく、濃度を変えて数回プールに入れます。パックサラダがすぐ茶色くなったり、腐ったりしないのは、こんな秘密があるからです.
にもかかわらず、加工工程で使われただけで、商品になったときには残っていないという理由から、「殺菌剤」(次亜塩素酸ソーダ)という表示は免除されています。
もし、パックサラダの 「裏」に「殺菌剤」と書かれていたら、奥さんたちはそれでも「健康のため」と思って買っていくでしょうか。(つづく)
あべつかさ
1951年福岡県生まれ。山口大学理学部卒業後、添加物および食料商社勤務を経て食品研究所を設立。消費者、流通業者、メーカーを対象にセミナーを開催。現在自然海塩「最進の塩」研究技術部長。著書に「食品の裏側」(東洋経済新報社)
▲このページのTOPへ HOME > 不安と不健康11掲示板