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(回答先: 食品添加物の現場 連載6 サボテンの寄生虫から抽出する着色料・一滴も果汁使わずオレンジジュースを作る[日刊ゲンダイ] 投稿者 feel 日時 2006 年 2 月 06 日 01:47:59)
日刊ゲンダイ2月1日号
元トップ営業マンがあかす
食品添加物の現場 連載7
安部司
http://gendai.net/
添加物の量も種類もわからない一括表示
「アミノ酸等」の「等」って何?
ある日の昼下がり。サラリーマンのYさん(45歳)は、遅めの昼食用におにぎりを選んでいます.ひとつひとつ手にとって、「裏」をひっくり返してはなにやら熱心に表示を読んでいる様子です。
「最近は産地偽装事件とかいろいろあるでしょ。だから、表示をよく見て買わなければいけないと妻に言われましてね」
そう言いながら選んだのは鮭のおにぎり。表示を見ると、「pH調整剤」「グリシン」「調味料(アミノ酸等)」とあります。他のおにぎりよりも表示されている添加物
は少なめです。
「3種類か。まあ、これなら少ないほうだろう」Yさんはおにぎりを手にレジに向かいました。
しかし、実はこのおにぎりの添加物は、「3種類」どころではありません.少なく見積もっても6種類、多ければ10種類以上の場合もあります。その理由は「一括表示」という制度にあります。一括表示とは、「香料」や「乳化剤」など、同じ目的のために使われる添加物であれば、一括して表示していいよと食品衛生法で定められている表示法です。そのほうがわかりやすいという理由で行われているのですが、食品添加物屋や加工食品業者にとって、これほどありがたい法律はありません。
たとえぱ、食品の変質・変色を防ぐ「pH調整剤」。これはひとつの物質名ではありません。「クエン酸ナトリウム」「酢酸ナトリウム」「フマル酸ナトリウム」「ポリリン酸ナトリウム」といった添加物の「集合体」なのです。4〜5種類は使われているのが普通です。カタカナの化学記号がたくさん並んでいると、「添加物を大量に使っている」と悪い印象を持たれますが、一括表示なら「pH調整剤」とだけ書けぱいいので、少なく見せることができます。
これら一括表示の添加物には、使用基準がありません。「pH調整剤」という一括表示の「裏側」で、どんな添加物がどれくらい使われているか、消費者にはまったくわかりません.「香料」「イーストフード」「かんすい」なども、同様の一括表示と考えてまず間違いありません。
さらに、「等」を使った添加物隠しもあります。「調味料(アミノ酸等)」という表示です。本当は何種類もの添加物を使っているのですが、アミノ酸は”疲れた体に効く”という良いイメージがあるので、アミノ酸だけを表示しているのです。
こうしたことが、添加物がはびこる一因となっています.(つづく)
あべつかさ
1951年福岡県生まれ。山口大学理学部卒業後、添加物および食料商社勤務を経て食品研究所を設立。消費者、流通業者、メーカーを対象にセミナーを開催。現在自然海塩「最進の塩」研究技術部長。著書に「食品の裏側」(東洋経済新報社)
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