★阿修羅♪ > 日本の事件17 > 507.html
 ★阿修羅♪
私の視点 疑惑に包まれる漁船転覆事故 (浅井久仁臣の国際情勢ジャーナル)−−ズィムという船会社は、ユダヤ機関が作った
http://www.asyura2.com/0505/nihon17/msg/507.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 10 月 04 日 05:34:43: 0iYhrg5rK5QpI
 

(回答先: 漁船転覆のイスラエル船会社会長、日本大使館で謝罪 [読売新聞] 投稿者 white 日時 2005 年 10 月 03 日 22:32:09)

浅井久仁臣の国際情勢ジャーナル 2005年10月2日号 

http://blog.mag2.com/m/log/0000122824

HPのURL http://www.asaikuniomi.com/(最終更新日は9月23日、参考記事多し---竹中)


━━▼私の視点━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私の視点 疑惑に包まれる漁船転覆事故

 28日に根室沖で転覆したサンマ棒受け網漁船「第3新生丸」についてのマス
コミ情報に疑問を持ち、独自で取材をしている。これまでの動きは私のブログ
で随時紹介してきたが、ここで一気に公開することにした。

 【10月1日未明の書き込み】
 まずは、読者の一人Kさんから次のような「疑問」が送られてきたことに端
を発する。その方は、唯一の生存者の救助方法が気になったと言う。マスコ
ミ報道に「どのように救助した」といったような「どのように」が抜けてい
るとの指摘である。

 これは、私が常々指摘していることだが、日本のマスコミ報道に見られる
重大な欠落部分で深刻な問題である。「記者クラブ」などで“垂れ流し”さ
れる情報を精査することなく、紙面にしてしまったり電波に乗せる記者のな
んと多いことか。

 Kさんは言う。
>疑問一つと確信を一つ持った。
>疑問は「どのように」が軍事秘密なのか。
>確信は、どのニュースを見ても一字一句同じなのをみても、メディアは海
>上保安庁が発表した事以外は一切報道しないということ。

 Kさんと面識はないが、只者ではないと見た。事故が起きてから“なぜか”
事故原因を含めて分からないことが多すぎる。今日になって、事故当時レイ
ダーに“不審な”船影があったことが明らかにされたが、どうも胡散臭さを
感じる。もしかしたら、ハワイ沖であった「愛媛丸事件」のような潜水艦と
の衝突事故、それでなければ軍艦の“当て逃げ”といったような事故かもし
れない。いずれにしても早い時期の情報開示が求められる事故であることは
間違いない。そのためにも、Kさんが言うように、取材する記者が丹念に調べ
て取材の基本である「どのように」をきちんと伝えることが望まれる


 【1日午前8時】
 漁船転覆事故の報道に疑問を呈したが、少しずつ状況が明らかになってき
ているものの、依然として不可解な点が残る。

 読者Kさんが疑問を呈していた救出現場の「どのように」は、救助に当たっ
た海上保安庁の特殊救難隊員などがその模様を記者会見してようやく一部の
マスコミが報道した。「一部のマスコミ」と書いたのは、TVはすべてを確認
できないが、NHKはこれまでのところ伝えていない。また、全国紙の内確認
できた(電子版上)のは毎日新聞だけである。

 また、「当て逃げ」したと思われる不審船についても、なぜかレイダーの
存在を明らかにしたのは漁協の「漁場監視レーダー」とロシアの「レーダー
センター」だけで、日本の公的なものが出されていない。

 レーダー情報を元に韓国釜山に追いかけた北海道新聞が、疑惑の大型船を
取材している。その船の国籍はイスラエルで、米国シアトルを出港して衝突
現場海域を通過、釜山に入港した。記者が確認したところ、衝突痕があり、
海上保安庁の要請により釜山海洋警察が塗料を採取して日本に送るという。
同船は同海洋警察の立ち入り捜査を受けたあと、1日未明、出港してしまった
という。同警察には、衝突事故が韓国領海内で起きたものではなく、強制力
が及ばないため出港を思い止まらせることはできないという。

 そこでやはり疑問になるのが、このイスラエル船籍の4万トンの貨物船が、
「何を積み」「どこに届ける」つもりであったかだ。どうやら私が憶測した
ような、軍艦による当て逃げの可能性は少なくなったが、不可解なまま事件
の幕が閉じられようとしている。

 【1日午後10時】

 色々調べていくうちに、少しずつ見えてきた。ただ、全容に近づくには
もう少し時間が必要とされる。

 既報のイスラエル船籍の船名は、「ズィム・アジア(所属会社はズィム。
船長はモシュ・ベン・ダヴィデ氏)」で、釜山を出た後、現在上海に向けて
航行中。船長は会社への連絡で、「衝突事故など起こしていない。北海道?
そんな地名も知らない」と言っているという。

 ズィムという船会社は、ユダヤ機関が作った会社で、一種の国策会社と言
ってよいだろう。ズィム所属の船は、武器弾薬も盛んに運んでおり、「当て
逃げ」したとなると、やはり胡散臭さが感じられる。

 私の取材力に疑問をお持ちの読者もいらっしゃるようだが、日本のメディ
アよりも情報は早いし、深いはずだ。どうぞ私の能力を疑っている方も要注
目!

 【2日午前0時30分】
イスラエルのマスコミも1日に入り、転覆事故とイスラエル船籍との関係を
報じ始めた。ただ、今のところ、所属船会社のズィムが、疑惑の船「Zim Asi
a」のダヴィデ船長の「心当たりがない」とのコメントをそのまま伝えるに留
めている。

 ダヴィデ船長の「何も感じなかった。Hokkaido?そりゃあ、どこだい?」
という証言も、確かに4万トンの大きさの船だ。私は分からないが、転覆した
「新生丸」のように小型のものであれば、衝突しても衝撃はなかったかもし
れない。だが、ならばなぜ、釜山海洋警察から立ち入り捜査を受けても終始
非協力的な態度を取り続けたのか、またそそくさと釜山を出港して上海に向
かったのか、不可解だ。自分の船が7人もの命を奪ったかも知れないというの
にあまりに無責任だし、人道に反する行為だ。公海上で起きたことだから、
日本にも韓国にも捜査権や訴追権はないかも知れぬが本当に腹立たしい。

 イスラエルからの情報では、Zim Asiaは米西海岸のシアトル港を出て現場
を通りかかっている。だが、これらの貨物船の港の出入りを伝える
「Asia Med Pacific Service (AMP)」
「CHINA SHIPPING CONTAINER LINES」
「ISRAEL/U.S.A. EAST COAST WEEKLY SERVICE」に、この時期のZim Asiaの
予定が入っていないのだ。唯一AMPにだけは、9月27日に荷の積み下ろしと積
み込みが行なわれると書かれているが、港の名前は無い。出港したシアトル
港の記録をウエブで調べると、検索画面には9月17日に第18埠頭を出港との記
録が出るのだが、そこから検索すると、Zim Asia号の名は無い。ひょっとし
たら、Zim Asia号の航行記録を削除してしまったのかと思えなくもない。

 このイスラエル船が、もし私が疑っているように逃げているとしたらなぜ
か?疑惑を膨らませてみると、この船が武器を運んでいたのではないかとの
疑念が湧く。イスラエルは年間5000億円以上の売り上げを誇る武器生産国で
ある。その多くを輸出していると言われているが、輸入国の事情で輸出先の
多くは隠されたままだ。

 もう30年前のことだが、私がAP通信の記者をしていた頃、ある「霞ヶ関」
の官僚から「イスラエルから日本は武器を輸入している」との内部告発情報
をもらったことがあった。告発者は、紛争当事国からの武器購入は許せない
と、人を介して情報提供をしてきたのだ。だが、その時は、提供してもらえ
る情報の証拠力が十分ではないと、編集長と私が判断、活字にすることはな
かった。だが、もしこの状況が今も続いているとすると、Zim Asia号がその
役割を担っていたとしても不思議ではない。また、だとすれば、当て逃げも
するだろう。

 もちろん、この推察にはなんら証拠がないことを言っておかねばならない。
 最後にズィム社のことを簡単に触れておきたい。先に、一種の国策会社と
書いたが、この会社の起源は建国の1年前の1947年にさかのぼる。第二次大戦
が終わってイスラエル建国の動きが急の時、ユダヤ機関が貨物船をチャータ
ーしてイギリスからのユダヤ難民を、英国統治下にあったパレスチナに運行
させたのだ。それからは、難民を運ぶだけではなく、欧米からの武器を大量
に運んだのもこの会社の船だ。

 ズィムが飛躍的に発展したのが、ドイツのイスラエルに対して行なった戦
後補償の時だ。ドイツからズィムに対して大量の様々な船が贈られた。イス
ラエル側は、有償だったと言うが、ほんの形だけの支払いであったといわれ
る。その後、段階的に民営化して、昨年、完全に民間会社になったとのこと
だが、依然として政府とのパイプは太い。最近は、太平洋航路にも手を延ば
し、世界でも有数の船会社になった。

 まだ今のところ、Zim Asia号が当て逃げした船と断定はできぬが、いずれ
にしても日本政府はイスラエル政府に対して強く捜査に協力をするよう求め
るべきだ。
 

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
  浅井久仁臣の
  「暇があったら、遊びにおいでよ『私の視点』」
   http://www.asaikuniomi.com

    *浅井久仁臣「国際情勢ジャーナル」の転載ご希望の際は
     ご相談下さい。
    *配信中止は、こちら http://www.mag2.com/m/0000122824.htm

  発行人:浅井久仁臣(あさいくにおみ)ジャーナリスト
  E-mail :asaikuniomi@yahoo.co.jp

 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 日本の事件17掲示板



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。