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旧石器時代の黒曜石“工房”跡…栃木・高原山
栃木県矢板市などにまたがる高原山(1795メートル)の山頂付近で、黒曜石を加工した跡とみられる後期旧石器時代の大規模な遺跡が見つかった。
高原山は黒曜石産地として知られてきたが、産地近くで旧石器時代の加工跡が見つかったのは、北海道・白滝遺跡群に次いで2例目で、本州では初めて。矢板市教委は「旧石器時代の人々が長期間にわたり、良質な黒曜石の原石を求めて、1000メートル以上を登っては石器を生産して担ぎおろすのを繰り返していたことがわかる」と話している。
市教委によると、遺跡は山頂の北東1300〜1440メートルの斜面にあり、少なくとも東西約350メートル、南北約100メートルにわたる。
千葉県立中央博物館の田村隆主席研究員と日本学術振興会特別研究員の国武貞克・城西大講師が、黒曜石原石の分布と重なるように、槍(やり)先として使われた尖頭器(せんとうき)や、石器製作に伴って生じるはく片、作りかけで放棄された石器などが大量に散在しているのを見つけた。
形態や製作手法などから、多くは後期旧石器時代後半の2万5000年〜1万7000年前のものとみられるという。
(2005年8月30日3時39分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20050830i401.htm