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http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-April/001052.html
[AML 1068] ネイチャー4月6日号記事
Ryuzaburo Noda nodarr.193 at do9.enjoy.ne.jp
2005年 4月 10日 (日) 15:17:56 JST
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ネイチャー2月3日号で記事を書いたシラノスキー記者が
4月6日号で、再度、吉井講師の転職に関して記事を書いています。
(ネイチャー記事としては3度目)
http://www.nature.com/news/2005/050404/pf/434685a_pf.html
その全訳を紹介します。(局所的誤訳はお許しを!)
重複お許しください。 (転送転載歓迎) 野田
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転職は日本の拉致調査を阻害する
デイビッド シラノスキー
遺伝学者の新たなポストはDNA鑑定に関する彼の証言を阻む恐れ
北朝鮮に拉致された日本人の運命に関する騒動に再度、火をつけた
一人の遺伝学者が、そのほんの数週間後に、東京都警の要職に就いた。
しかし批評家たちは吉井富夫氏の帝京大学から東京都警科学捜査
研究所長への転進は彼のDNA鑑定に関する問い合わせから彼を守る
ために計画されたと主張している。野党民主党の首藤信彦議員は
3月30日の議会における町村外務大臣との激しいやりとりのなかで、
政府が吉井氏を新地位に移すよう影響力を行使したことをほのめかした。
日本政府は吉井氏のDNA分析は、昨年北朝鮮から提供された火葬遺骨
が1977年に拉致された横田めぐみさんとは別人のものであることを
疑いもなく証明していると主張した。日本は横田さん、そして拉致された
とされる他の数名の消息の詳細を求めている。
しかし吉井氏はネイチャーとのインタビューにおいて彼の結果がコンタミ
(汚染)の結果でありうることを認めた。(ネイチャー433号 445ページ
2005年参照) 日本政府高官は、吉井氏は自らの発言が誤って引用されたと
言っていると主張し、ネイチャー記事に反論した。以後、オーストラリア、
韓国のドキュメンタリーフィルム制作者また他のリポーターが吉井氏にインター
ビューを試みたが成功していない。
首藤氏は吉井氏にこの件に関し、議会外務委員会で証言して欲しいと言って
いる。しかし吉井氏の警察の新地位においては、彼の雇用主が、ある手続き
(首藤氏によれば障碍)に同意しないかぎり出席できない。30日の議論のなか
で首藤氏は町村氏に、一民間人のおよそ警察的な訓練を受けていない人が
突然、警視庁のトップの地位に就くというのは「驚き」だと語った。彼は「これは
証人隠しではないのか」と尋ねた。
遺骨からはDNAは検出できなかったという、千葉の科学警察研究所の正反対
の報告にもかかわらず、政府は吉井氏の結果を断定的なものとして受け止め
た。
首藤氏は町村氏に「巨大な研究機関の言葉を越えて、一私立大学の一研究者
の言葉を受け入れるというのであれば、そのような研究機関は廃止してしまうべき
ではないのか」と迫った。町村氏は首藤氏の質問を“侮辱”と呼び、内閣は真剣に
調査に取り組んできたと述べた。彼は「私どもは予め決まった結論を出そうとした
のではない、委員はもっと慎重に言葉を選んで欲しい」と抗議した。
首藤氏はなお吉井氏を証言に喚問することを計画している、そしてなぜ政府が
吉井氏の結果からそんな結論を出したのか、その真相に迫ると首藤氏は言って
いる。彼は「もしも日本がこの方向に進み続けるなら、日本の科学の評価は根底
からつき崩される」と警告している。
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翻訳 野田隆三郎
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