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ブッシュ父子、クリントン、ライスがバチカンに弔問:コンクラーベは18日から(エル・ムンド)
4月6日付エル・ムンド紙(電子版)からです。概略の紹介と重要部分の和訳をします。
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http://www.elmundo.es/elmundo/2005/04/06/enespecial/1112824475.html
『3人の最近の米国大統領が弔問に』
米国大統領ジョージ・W.ブッシュ夫妻、国務長官コンドリーサ・ライス、前大統領クリントン、元大統領ブッシュは、故ヨハネ・パウロ2世の葬儀の米国弔問特使団として、4月5日21時30分(現地時間)にバチカン入りした。
【以後、部分和訳】
ブッシュはこのヨハネ・パウロ2世を安置する会堂に訪れた最初の国家元首である。その以前にはイタリア大統領カルロ・アセグリオ・チアンピとシルビオ・ベルルスコーニ首相がこのアポストリコ宮殿に弔問のために訪れていた。
数分間の後にこの会堂を去る前に、ブッシュと弔問特使団はヴォイティーワ教皇の遺骸の前で黙祷を捧げた。帰り際に全員がヨハネ・パウロ2世の個人秘書であるポーランド人の大司教エスタニスラオ・ディウィッツの手を握った。
【後略】
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しかしそれにしてもまた豪華メンバーでやってきたものだ! この教皇ヨハネ・パウロ2世とバチカンが20世紀後半で、米国支配層にとっていかに重要で決定的な働きをしたのか、が非常によく分かります。最後に出てきたポーランドの大司教ディウィッツは故教皇が最も信頼していた人物で、もちろんオプス・デイとは近い関係にあります(会員ではありません)。
なおスペインからの弔問特使団は、国王フアン・カルロスとソフィア王妃、サパテロ首相、モラティノス外相、ラホイ国民党党首で、今日ローマ入りします。理由は分かりませんが前首相アスナールの姿がありません。
またエル・ムンド紙は次期教皇を決めるコンクラーベは4月18日に開始すると決定されたことを報じています。
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『コンクラーベは4月18日に始まる』
http://www.elmundo.es/elmundo/2005/04/06/enespecial/1112757694.html
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故教皇とオプス・デイが果たした役割と現在までの流れを考えてみたときに、私は現在、オプス・デイの戦術的な後退があり得る、という考えのほうに傾いています。そうなると次期教皇は、避妊や尊厳死などについて再検討しようとするバチカン内の「改革派」とまではいかなくても、少なくとも「保守派」ではない可能性が高いと言えます。そしてオプス・デイは「野党」に回ることになる。一見したところとは逆に、これが彼らにとって利益になると同時に、現在と未来の「反テロ世界戦争」体制に必要だと思うからです。これに関しては数日後に文章にまとめてみたいと思っています。