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2005/03/11
中曽根康弘元首相インタビュー「韓国は対米戦略を持つべき」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/03/11/20050311000032.html
朝鮮日報主催「アジアンリーダーシップカンファレンス」に出席した中曽根康弘元首相は今月3日のインタビューで「(東北アジアの協力関係強化のため)韓中日3か国の首脳会談を制度化することが必要だ」とし、「韓国がこれを主導して欲しい」と述べた。
−首相在任時に米日関係を定着させたと評価されている。望ましい韓米関係構築のためにアドバイスを。
「韓国は対米戦略を持たなければならない。米国は超大国だ。様々な批判があるが、明らかな事実は、米国が基本的に自由民主主義、人権、人道主義を展開しようとしている点だ。このことを韓国は洞察しなければならない。どうすれば米国が世界できちんと働けるようにするか…。韓国と米国の政治家は互いに批判している部分を相互点検し、解消するよう努力すべきだ」
−「ロン・ヤス」という表現で代表される緊密な米日関係を構築したことに秘訣があったか?
「外交を遂行する上で非常に重要な点は、自国が国際関係で危機を迎えた時、信頼できる友人を1〜2人程度は持っていなければならないことだ。私はそうした戦略を選び、レーガン、胡耀邦、全斗煥(チョン・ドゥファン)氏らと深い信頼を築いた」
−韓国が21世紀のグローバル社会で生き残るためにはどのような視覚と姿勢が必要か?
「シンポジウムでも指摘したように、共産ソ連が崩壊した後、各国が米国陣営、ソ連陣営、第3世界陣営から抜け出し、自主独立に向かった。韓国にもそうした風潮があり、国際問題、ナショナリズムが優先視されていると考える。しかし国内問題としては国益はあまり増大しない。政界、マスコミの指導者が真の国益がどこに存在するかを国民に説明し、国民の視覚を変えてあげなければならない。ナショナリズムによる葛藤を防ぐためには各国指導者がリーダーシップを発揮しなければならない。国際関係で指導者のリーダーシップ発揮は極めて重要だ」
−韓日関係が再びこじれている。
「日本が希望するのは中国、韓国、日本が定期的に首脳会談を順番制で開くことだ。今はASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議の時ごとに会う状況だ。これは悲しいことだ。不幸にも今まで一度も(3国首脳会談が開かれたことが)なかった。韓国は3国の中心にあるため、最初に主導して欲しい。(盧武鉉大統領と会った時に話したら)盧大統領は賛成し、これを推進する意向があるようだ」
−北朝鮮の核問題解決のための6か国協議に進展が全く見られないが。
「北朝鮮を6か国協議に速やかに復帰するようにするため、韓米日3カ国が団結し、毅然として北朝鮮に対処しなければならない。6か国協議を開く前に、その条件がどのようなものなのか、韓米日は真摯に検討しなければならない。今まで北朝鮮外交を見ると、非常に欺瞞的であり、操作に長けている。北朝鮮の外交政策(の本質)を見破ることが重要だ」
−最近中国が政治、経済、軍事的に跳躍している。韓中日3国の関係は?
「3国の首脳会談を実現することが一つの目標だ。大局が何かを把握し、小局にこだわってはならない。3国はさまざまな問題を抱えている。しかし、これは小局だ。3国が友好的に提携し、共存共栄を拡大させる必要がある。ケ小平はそうした小局は二の次にした。各国のリーダーはケ小平の度量を見習うべきだ」
−日本の憲法改正に積極的な立場だと言われているが。
「(現行の日本憲法は)時代に合わない要素が浮き彫りになっている。自衛隊は武力行使ができないため、イラク復興に向け派遣された自衛隊をオランダの軍隊が保護している。独立国家、または世界に貢献するという面で見れば、これは恥ずかしい姿だ。そうした例のため、憲法を変えなければならない必要性が浮上している」
−しかし、日本の改憲後の軍事的行動に対する周辺国の懸念は少なくない。
「隣国に配慮しなければならず、改憲について充分に説明しなければならないと話してきた。(現在の日本は)責任を果たせる国家ではない。そうした状況に切り替えようとしている。日本が再び侵略したり、軍国主義に走ったりする可能性は皆無だ。日本人は時代の流れをよく知っている」
イ・ヒョッチェ記者 elvis@chosun.com