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(回答先: レバノンの親シリア派カラミ内閣総辞職 (読売新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 3 月 01 日 11:47:51)
【カイロ小倉孝保】カラ・レバノン首相は28日、内閣の総辞職を発表した。14日のハリリ前首相爆殺事件後、野党からシリアと同国の影響を強く受けるレバノン政府への批判が高まり、首都ベイルートでは27日から大規模なデモへ発展。首相は、混乱回避には総辞職しかないと判断した。今後は、レバノン駐留シリア軍(1万4000人)の扱いが焦点になりそうだ。
国会は28日、ハリリ前首相爆殺事件についての特別協議を開催。カラメ首相は当初、国会議員による内閣の信任投票を行い、この危機を乗り越えようとしたが、国会周辺でのデモの広がりから総辞職を決意した。首相は国会で「内閣はわが国の利益の障害になるべきでない」と総辞職の理由を説明した。
これを受け、ラフード大統領が国会各派と協議した上で首相を指名し、首相が組閣作業に入る。早ければ4月にも総選挙が予定されており、新内閣は暫定的になる。
ラフード大統領は親シリア派だが、シリアと関係の深い人物を首相に指名した場合、市民の不満は収束しない。しかし、レバノンはシリアの強い政治的影響下にあり、反シリアの首相を選ぶことは事実上、不可能だ。大統領は、極めて難しい局面に直面したといえる。
ハリリ前首相がレバノン駐留シリア軍の撤退を求めていたことから、シリアの前首相暗殺への関与を疑う声が上がり、レバノン国内ではシリア軍の撤退と親シリア政策をとるカラメ内閣の総辞職を求める声が強まっていた。今後、市民の要求の焦点がシリア軍の撤退に向かうことは確実とみられる。
内閣総辞職後、野党議員のフーリ氏は「これが最初のステップだ。自由、主権回復、独立への我々の戦いは長い」と語った。また、野党指導者の一人、アタッラー氏は「シリア軍が撤退するまでデモを続けよう」と抗議行動の継続を呼びかけた。一方、別の野党指導者、ジュンブラッド氏は「目的を達成し市民は勝利した」と語り、平静を取り戻すよう市民に呼びかけた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20050301k0000e030022000c.html