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カナダ首相:
ミサイル防衛構想参加せず 対米関係再悪化か
【ニューヨーク高橋弘司】カナダのマーティン首相は24日、米国から打診されていたミサイル防衛構想への参加を断念する方針を正式発表した。国内世論の大勢が国際的な軍拡競争への参加に強い懸念を示し、同構想に反対を唱えていることに配慮した結果とみられる。イラク戦争への対応を巡りぎくしゃくしていた米・カナダ関係は、マーティン首相就任後改善に向かっていたが、今回の決定で再び関係に亀裂が入る可能性がある。
カナダからの報道によると、マーティン首相は北米大陸に向け発射されるミサイルを想定した防衛構想に参加するかどうかについて2年近く検討してきた結果、同構想への不参加を明言。その上で、カナダは「対テロ戦争、安全保障問題で米国の緊密な同盟国であり続ける」とも述べた。
カナダは参加しない代わりに、米国との国境警備やテロ情報収集システムの強化などに力を注ぐ方針。また、予備役を含め8000人の兵士増も計画している。
同構想に関しては昨年末カナダを訪問したブッシュ米大統領が強く参加を要請したが、マーティン首相は宇宙空間の軍事利用につながるとして賛成していなかった。
不参加決定を受け、セルッチ駐カナダ米大使は「なぜ、自国に向け発射されるかもしれないミサイルに対処する決定の権限をあきらめるのか理解できない」と語った。
毎日新聞 2005年2月25日 11時29分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20050225k0000e030052000c.html