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(回答先: 貫いた選挙日程、イラク暫定政府と米の賭けが一応成功(読売) 投稿者 happyblue 日時 2005 年 1 月 31 日 02:27:22)
@イラク議会選:厳戒態勢の中、投票実施 国情不安定化も(毎日新聞)
【カイロ福島良典】イラク民主化の試金石となる移行国民議会(定数275)選挙の投票が30日、各地の投票所を狙った妨害テロが相次ぐ中で実施され、同日夕から開票作業が始まった。事実上の米軍占領から正常化に向けての一歩となり、旧フセイン政権時代に抑圧されていた多数派のイスラム教シーア派の勝利が確実とみられる。少数派のスンニ派勢力のボイコット宣言で正当性に疑問が残ったが、予想以上の高投票率になる見通しで、民主化への国民の期待の高さを浮き彫りにした。
イラクでの複数政党による選挙は王政下の1953年以来、約半世紀ぶり。24年に及ぶフセイン独裁体制をくぐり抜けて来た国民にとっては、事実上初めての自由な選挙となった。
投票は午前7時(日本時間午後1時)に始まり、シーア派地区を中心に多くの投票所で有権者の長蛇の列ができた。焦点の投票率に関し、独立選挙委員会は途中発表で推定72%としたが、その後撤回し、登録有権者の約6割と見通しを改めた。英BBCによると、スンニ派地区のファルージャやラマディなどでは投票所がほとんど開かれなかったという。
投票は午後5時に締め切られたが、有権者の列が残った投票所では時間が延長された。暫定結果は1、2日後、最終結果の公表には10日前後かかる見通し。
宗教色の濃いシーア派会派「統一イラク同盟」の台頭が確実視され、同派幹部は投票終了後、「圧勝した」と宣言。シーア派が史上初めて主導権を握る可能性が高まっている。アラウィ暫定政府首相率いる「イラク人のリスト」は宗教から距離を置く層の取り込みを狙う。統一名簿「クルディスタン・リスト」で臨むクルド人勢力は自治拡大要求を掲げ、70議席以上の獲得を目指している。
選挙が実施されたことを受け、アラウィ暫定政府首相は30日、記者団に「イラクにとり歴史的な瞬間だ。イラク人はテロリストに立ち向かい、自分たちの手で未来を描き始めたのだ」と述べ、選挙の意義を強調した。
武装勢力が選挙妨害テロを激化させる中、暫定政府は夜間外出禁止令や移動制限などの厳しい治安措置を発動。候補者名簿も投票数日前まで公表されないなど異例の選挙となった。
選挙は、国連安保理決議などに沿って今年末までに正式政府を発足させるため、3回行われる投票の1回目。議会は憲法草案を起草し、国民投票での承認を得た上で総選挙が実施される。
全国区の拘束名簿式比例代表制で行われた今回の選挙は、計111の政党などが争う。登録有権者は人口(約2700万人)の半数にあたる約1296万人。
毎日新聞 2005年1月30日 19時22分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050131k0000m030045000c.html