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(回答先: イラクでカトリック大司教誘拐さる いやな予感がする。欧米の戦意高揚にまた「ヤル」つもりか? 投稿者 戦争屋は嫌いだ 日時 2005 年 1 月 18 日 05:49:58)
バチカンはモスルのカトリック司教の誘拐を確認、解放を要求(ABC紙)
1月17日付のスペインの日刊紙ABC(電子版)は、このカトリック司教誘拐を以下のように報道しています。(全文和訳します。)
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http://www.abc.es/abc/pg050117/actualidad/internacional/oriente_medio/200501/17/vaticano.asp
『バチカンはモスルのカトリック司教の誘拐を確認、解放を要求』
バチカン市:特派員
教皇庁のスポークスマンであるホアキン・ナバロ・バイュスは、本日、モスル市(イラク北部)でシリア人のカトリック司教Basile Georges Casmoussaの誘拐を発表した。
「教皇庁は、この卑劣なテロ行為を極めて残念に思っており、この威厳ある神父が無傷でその役目に戻されることを求める。」ナバロ・バイュスの署名の入った声明文にはこのように書かれてある。
少し前に、匿名を希望したある修道士が、モスルのカトリック信徒の責任者が市東部の地区アル・ビシャラの教会の前を歩いている際に誘拐された、という情報を送った。武装した男性が司祭を車に乗るように強制した様子である。
カタールのテレビ網アル・ジャジーラも同様に、このモスル市のシリア系カトリック・コミュニティ総代司教の誘拐を報道したが、しょうさいは伝えていない。シリア系カトリックは、キルクークとモスルの間におよそ7500名の信者を持つ歴史のある団体である。
【訳出終わり】
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もしこの司教を本気で救出する気があるのなら、世界中のどの国よりもCIAやモサドとの関わりの深いバチカンですから、それほど難しいことでもないでしょう。ただ昨今は、どの誘拐が謀略的なものか単なるイスラム跳ね上がり分子のものか、区別はつきにくく、バチカン自身の意思も本当のところはなんとも読めません。また誘拐されたカトリック司教がイスラエルのスパイをしていた可能性も考えられないわけではありません。いずれにせよイラク国内でカトリック聖職者の誘拐は今まで起こらなかったのが不思議なくらいで、推移を見つめたいと思います。
もっともバチカン自身はこの司教が殺された場合にはそのホコ先を「イスラム・テロリスト」と同時にブッシュの方にも向けて、逆に「アラブ・イスラム穏健派」のバチカン・EU路線への取り込みを加速させていくでしょう。「文明の対決」がそれをけしかけている側の思惑通り行くかどうか。全面的にその手に乗って言動するのはベルルスコーニとメキシコのフォックスくらいで、残りのカトリック諸国では逆に米国に対する「冷ややかさ」を強める結果になる可能性が高いと思います。
ただ欧州各国内での「対イスラムテロ戦争」路線は既定のものですから、何が起こってもより強化されることは間違いないでしょうけどね。