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http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1129307/detail
JR西「迷走」底無し、経営陣の刑事責任追及も
福知山線脱線事故以降、社員185人が海外・宴会旅行やゴルフコンペなど職場単位でのレクリエーションに興じていたJR西日本。その非常識ぶりには呆(あき)れるばかりだが、最初に発覚した事故当日のボウリング大会については、会社側は当初発表した宴会の参加人数の「事実隠し」に加え、オーバーランの虚偽報告などの「うそ」の上塗りまでしていた。事故直後の「置き石説」による責任逃れや、会見でのとぼけた答弁はもはや末期症状。経営陣の刑事責任追及を求める声まで出始めている。
6日夜、JR西が記者会見で公表した「不適切な事象」の無配慮ぶりは壮絶だ。事故後、京都や大阪、神戸など7支社管内の14職場で「支社長杯ゴルフ」や「韓国旅行」「宴会旅行」「愛知万博日帰りツアー」などが実施されていたという。
こうした体質は事故当日のボウリング大会と懇親会が発覚した時点で明らかになっていた。
43人の参加者のうち、少なくとも13人が事故で多数の死傷者が出ているのを把握していただけでなく、垣内剛社長がボウリングや懇親会を知りながら遺族の弔問をしていたことが判明した。
5日未明の会見では、記者が「どの面下げて遺族の家に行ったのか。よく敷居をまたげたな」と、垣内社長に罵声(ばせい)を浴びせる一幕もあった。
「記憶にございません」。別の会見で徳岡研三・鉄道本部長が見せた不誠実な対応も、JR西の体質を浮き彫りにした。徳岡本部長のオウムのような答弁に、いらだつ記者たちは「覚えてないことないだろう」と声を荒らげた。
問題はこれだけでは終わらなかった。JR西は6日午前になって、2次会に参加していたのは当初の発表より5人も上回る27人、3次会の参加者は3人多い15人だった、と訂正したのだ。
懇親会への参加が新たに判明した5人は、いずれも脱線事故で死傷者が出ていることは知らなかったという。このうち2人はボウリング終了後にグループからいったん離れてから合流。残りの3人はボウリングには参加せず、2次会に直行していた。
JR西は「調査の不徹底により発表内容を訂正するというご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪したが、同社の二転三転する説明は今回始まったことではない。
JR西は事故当日の午後、「線路に数個の置き石があった可能性が高い」と、わざわざ写真を提示しながら説明。だが、県警の捜査や国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調査の結果、実際は前方車両が跳ね上げた敷石を後部車両が踏みつぶしていたことが分かり、「予断を与えてしまった」と謝罪した。
現場の右カーブを電車が通過できる上限速度の基準についても、当初は、乗客のいない設定で計算した「時速130キロ」を正式な数字として発表していた。
こうした「迷走」ぶりについて、日本リスクマネジメント学会(大阪府)の亀井利明会長は「リスク管理がまったく機能していない。このままでは、うその証言がまた出てきてもおかしくない」と危惧(きぐ)する。
広報コンサルタントの萩原誠氏も「トップが現場を把握できておらず、しかも問題から逃げている。民営化後、利益を追求する経営陣が安全問題を軽視する傾向が強くなっているのも大きな要因だろう」と指摘する。
亀井会長は「信楽高原鉄道事故について、長期間にわたり会社の責任を認めなかった経営陣が残っているのも問題。技術面とは別に、経営面の問題を探る調査委員会を設ける必要もある。経営陣の刑事責任も早く追及すべきだ」と訴えている。
2005年05月07日17時00分 社会一覧
情報提供:夕刊フジ
【社会部発】「罵倒だけ…恥ずかしい」 「客観報道」へ自戒 (産経新聞)
http://www.asyura2.com/0502/nihon16/msg/717.html