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(回答先: NOW:国共合作、チキンゲーム 郵政民営化 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 5 月 19 日 21:40:44)
政府・自民党が19日、郵政民営化関連法案を審議する衆院特別委員会の委員長に二階俊博総務局長(元運輸相)、筆頭理事に山崎拓首相補佐官を起用したのは、法案の今国会成立に向け、「信頼できる人選」を求めた小泉純一郎首相の強い意向によるものだ。党内の民営化反対派が依然一定の勢力を持つなか、首相は反対派にも人脈を持つ二階氏と「盟友」山崎氏のコンビで、採決時の国会の混乱を最小限に抑えたい考えだ。
「(人選は)私に一任してほしい」。首相は19日午後5時前、官邸を訪れた武部勤幹事長と中川秀直国対委員長に得意げにこう告げると、二階氏を官邸に呼び込み、委員長就任を要請。山崎氏にも電話で就任を求めた。武部氏らが人事を知ったのはこれが初めてという。二階氏は選挙を仕切る党総務局長との兼務を懸念したが、首相は「1カ月(で終わること)だ」と述べ、2人に現職との兼務を要請した。
二階氏は同じ運輸族の武部氏と近い間柄で、山崎氏や公明党の冬柴鉄三幹事長らとの関係も良い。また、古賀誠元幹事長ら首相に距離を置く有力者とも気脈を通じ、民営化反対派を多く抱える旧橋本派にも、その前身派閥に所属していただけに知己が多い。「顔の広さ」が評価されたと言えそうだ。
首相は同日夜、記者団に「(人選を決めたのは)今日です」と述べた上で「二階さんは腹が据わっている。ぐらぐらしないで成立に全力を挙げてくれる。(山崎氏は)気心も知っているし、この法案にかける重要さをよく分かっている」と語った。「盟友」起用で予想される反対派の反発には「何やったって反対」と素っ気なかった。
首相が特別委員長人事を重視するのは、委員長が法案の扱いに強い権限を持つからだ。91年の政治改革関連3法案の国会審議では、自民党議員が法案に反対し、衆院政治改革特別委の小此木彦三郎委員長(故人)が審議未了・廃案を決定。当時の海部内閣が総辞職に追い込まれた。
自民党内では当初、「旧橋本派などから委員長を起用し、反対派取り込みを図る」との観測もあったが、首相は反対派を掌握できない可能性を考えリスクを避けたようだ。法案の大幅修正を余儀なくされたり、審議日程が足りなくなる事態を避けるには、いざとなれば強気の議事運営も可能な「推進派」起用を迫られていたとも言える。【尾中香尚里】
毎日新聞 2005年5月19日 21時10分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20050520k0000m010093000c.html
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